研究課題/領域番号 |
19K21217
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補助金の研究課題番号 |
18H06096 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
沖田 恭治 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 第一精神診療部, 医師 (50456547)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ドパミンD2受容体 / PET / ドパミン受容体 / アデノシン受容体 / 陽電子放射断層撮影 / アデノシン2A受容体 / 線条体 |
研究開始時の研究の概要 |
脳内の線条体という部位にあるドパミンD2受容体を介した神経伝達は、様々な精神神経疾患で異常をきたしている。アデノシン2A受容体はドパミンD2受容体と複合体を形成し、互いに機能調節をしており、アデノシン2A受容体を刺激することがドパミンD2受容体のダウンレギュレーションにつながることも示されている。ただ、これらは動物を対象とした研究で得られた情報であり、ヒト生体脳で同様の作用がおこるかは不明である。本研究では、陽電子放射断層撮影(PET)とアデノシン2A受容体を選択的に遮断する薬剤をもちいて、ヒトの生体脳でアデノシン2A受容体遮断がドパミンD2受容体密度の変化をもたらすかどうかを評価する。
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研究成果の概要 |
これまでに21名(うち2名は前観察期に脱落、他の1名は中止(来院せず)。)の被験者が登録され、19名が研究プロセスを完遂した。約半数は実薬を内服してい るはずだが、これまで有害事象は発生していない。目標被験者数は40名と設定しており期間内に到達できなかった。二重盲検デザインでありまだオープンしてい ないため、データの検討はできていないものの、一部被験者で研究仮説に合致するPET画像の所見が得られている。今後、目標数達成に向けて研究を継続する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の予定と異なり、現時点で目標被験者数の半分しか達成できていない。研究者と被験者のいずれもが、実薬と偽薬のどちらを内服しているかわからない二重盲検法による薬剤介入を伴うため、完遂できていない現時点では、統計学的解析はできないため仮説の検証もできていない。 ただ、完遂した被験者の一部で、仮説通りドパミンD2受容体の密度が上昇したことを示唆する結果が得られており、薬剤介入によるドパミンD2受容体の変化を人で証明する初めてのデータである可能性がある。今後ドパミンD2受容体による神経伝達の低下がわかっている精神・神経疾患の治療に新たな選択肢を生み出すことに寄与できるかもしれない。
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