研究課題/領域番号 |
19K21222
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補助金の研究課題番号 |
18H06102 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
原 康雅 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (10824625)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 共培養 / 微生物資源 / 培養抽出物ライブラリー構築 / 海洋由来真菌 / ミコール酸含有細菌 / 放線菌 / 培養抽出ライブラリー構築 / 培養抽出物ライブラリー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、微生物と他者との相互作用に注目し、両者を同一環境で培養する共培養法を用いる。他者による刺激により、微生物が、休眠している生合成遺伝子を活性化させることを期待し、1)新たな培養抽出ライブラリーの構築による二次代謝産物探索資源の高度化、2)共培養選択的に産生される新たな二次代謝産物の単離・構造決定、3)休眠遺伝子活性化機構の解析を進めることを計画している。
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研究成果の概要 |
海洋由来真菌Aspergillus niger 15F41-1-3株とミコール酸含有細菌Mycobacterium smegmatisの共培養により、各微生物の単培養では見られない色素産生や共培養選択的ながん細胞増殖阻害活性が確認された。この共培養抽出物を分画した結果、共培養条件選択的に産生される活性化合物としてmalformin Cを単離し、その他に共培養条件選択的に産生する3種の既知化合物を得た。さらに、本真菌株の色素や二次代謝産物産生には、生細菌と真菌の直接的な接触が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、研究例が少ない真菌とミコール酸含有細菌の共培養は、真菌の休眠遺伝子を活性化し新たな天然物を探索する方法になると考えられ、医薬シード探索資源の高度化につながる可能性がある。また、本研究成果より得られた共培養による休眠遺伝子活性化メカニズムに関する知見は、今後、汎用性の高い休眠遺伝子活性化法の確立や自然界における二次代謝産物の産生意義の解明の糸口につながるものと期待する。
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