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リツキシマブによるインフュージョンリアクションの発症機序と軽減手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K21224
補助金の研究課題番号 18H06104 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

廣部 祥子  大阪大学, 薬学研究科, 講師 (70644582)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードインフュージョンリアクション / リツキシマブ / レトロスペクティブ / 抗体医薬品 / infusion reaction / オビヌツズマブ
研究開始時の研究の概要

悪性リンパ腫の治療に用いられるリツキシマブには、特徴的な副作用として、高頻度 (約90%) に発現するインフュージョンリアクション (IR) がある。通常、過敏症等と類似した発熱、発疹等の症状であるが、肺障害、心障害等の重篤な症状が発現し、死亡に至った例も報告されている。リツキシマブ投与においてIR を如何に軽減するかが重要な課題となっているが、IR の発現機序が明らかになっていないのが現状である。本研究課題では、リツキシマブを投与された症例のIR 発現状況と各種血液検査値を調査・測定・解析し、IR の発現と関連性の高い因子を探索することで、IR 発現を軽減・回避する手法の開発を目指す。

研究成果の概要

リツキシマブによる特徴的な急性期毒性であるインフュージョンリアクション (IRR) の発現頻度を大阪大学医学部附属病院血液腫瘍内科において調査した結果、初回投与におけるIRRの発現頻度は47.0%であり、そのうち64.2%の症例がリツキシマブの投与中断や発現したIRRの症状に対する投薬を必要とした。これらのIRR発現に関連する因子を探索した結果、患者情報である性別および臨床検査値であるリンパ球数がIRRの発現と有意に関連していた。また、統計的有意差は認められなかったものの、腫瘍の病型によりIRRの発現頻度が異なる傾向が認められた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

リツキシマブによる特徴的な急性期毒性であるインフュージョンリアクション (IRR) は発現頻度が高く、死亡に至った例も報告されている。投与中または投与後に高頻度で発現するIRRは、その副作用を被る患者はもちろんのこと、IRRの発現に備えなければならない医療従事者の負担も大きなものとなっている。本研究成果は、IRRの発現に関連する因子の一端を明らかにしており、IRRの発現を回避・軽減する手法の開発に貢献し、実臨床的な課題克服につながることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] リツキシマブによる中等度以上のInfusion Reactionの発現予測に関する検討2020

    • 著者名/発表者名
      深田耕司, 宮本真由, 犬飼萌乃, 前田真一郎, 前田真貴子, 藤尾 慈, 廣部祥子
    • 学会等名
      日本薬学会第140年会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] リツキシマブによるInfusion Reactionの発現予測に向けた臨床検査値の解析2019

    • 著者名/発表者名
      深田耕司, 宮本真由, 犬飼萌乃, 前田真一郎, 前田真貴子, 藤尾 慈, 廣部祥子
    • 学会等名
      第69回日本薬学会関西支部総会・大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [備考] 大阪大学薬学部先進医薬学分野/大学院薬学研究科臨床薬理学教育研究プロジェクト

    • URL

      http://www.phs.osaka-u.ac.jp/homepage/b026/index.html

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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