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アプレピタントの体内動態及び薬効解析による戦略的個別化投与設計理論の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K21226
補助金の研究課題番号 18H06108 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

勝部 友理恵  九州大学, 大学病院, 薬剤師 (10827223)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード白金系抗癌剤による悪心・嘔吐 / サブスタンスP / アプレピタント / 白金系抗がん薬による悪心・嘔吐 / 遺伝子多型 / サブスタンP / PKーPD解析 / PK/PD解析 / PK-PD解析
研究開始時の研究の概要

従来のセトロニン受容体拮抗薬に加えて、脳内ニューロキニン1 (NK1) 受容体拮抗薬の導入 (支持療法)が功を奏し、細胞障害性抗がん薬を用いた治療継続可能な症例の増加による治療全体の予後が改善されつつある。患者の体表面積に応じた用量調節を行う抗がん薬に対し、支持療法では固定用量のため一部の患者では薬理効果の不足を招くことが想定される。本研究では、支持療法の有効性と安全性確保を目的に、がん患者を対象とした代表的NK1拮抗薬アプレピタントの臨床薬理学試験を行うと同時に、種々解毒メカニズムに着目した薬物相互作用研究を進め、アプレピタントの個別化投与設計理論の構築を到達目標とする。

研究成果の概要

癌化学療法における遅発性嘔吐に有効なNK1受容体阻害剤の非侵襲的なバイオマーカーとして、NK1受容体のリガンドであるサブスタンスP (SP) の液体クロマトグラフ・タンデム質量分析法 (LC-MS/MS) を用いた唾液中濃度の測定系の樹立を目指した。その結果、ELISA分析に匹敵するpg/mLオーダーのSPの検出を可能としたが、健常者より採取した唾液中のSPは検出限界以下であった。同一検体を用いたELISA分析では1200 pg/mLを示した。ELISA分析を用いた既報における濃度よりも、より低い濃度でSPは唾液中に存在することが推察され、SP動態の指標には代替マーカーの探索が必要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

SPの脱NH3化やリン酸化といった定量分析における課題は残るものの、本研究においてSPは既報において報告されるより低い微量濃度で生体試料中に存在することが明らかとなった。SPと共通アミノ酸配列を有するタキキニンペプチドとの交差反応性の高さがELISA分析において問題視されてきたが、どの程度結果に影響を及ぼすかこれまで明らかにされていなかった。現時点においてSPのCINVのバイオマーカーとしての実現性は低いものの、ELISA分析を用いた唾液中のSPと嚥下能との関連性は数多く報告されており、本研究結果は既報における疾患との関連性が高いと考えられてきた末梢中のSPの解釈に一石を投じる結果である。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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