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真菌どうしの共培養による二次代謝産物の産生誘導を活用した新規生物活性物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K21227
補助金の研究課題番号 18H06109 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

江口 啓介  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 特別研究員 (60822799)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード二次代謝産物 / 真菌 / 医薬品シーズ / 共培養
研究開始時の研究の概要

2 種類の真菌を混合して培養(共培養)すると、それぞれの真菌を単独で培養した場合と比べて二次代謝産物の種類と量が増加する。この現象は、特定の真菌の組合せで起こる特別な現象ではなく、無作為に選んだ真菌の組合せで頻繁に起こる現象である。したがって、共培養は、新たな生物活性物質の取得法として高い汎用性があると期待できるが、真菌どうしの共培養により得られる二次代謝産物の構造新規性と生物活性について評価した例はほとんどない。そこで共培養研究を展開し、新規骨格あるいは特異な生物活性を有する化合物を探索する。これにより医薬シーズを探索する戦略として、真菌どうしの共培養の有効性と汎用性を調べることができる。

研究成果の概要

宮崎県日向市の土壌から単離した真菌17F4103株と17F4110株の組み合わせについて、変色領域をLC-MSで分析した。その結果、単独培養では確認されない化合物 (m/z 371 [M-H]-)の存在が確認できた。そこでこれらの化合物を得ることを目的に大量培養を行い、培養物のMeOH抽出物を精製し、化合物1と2を得た。構造解析の結果、1はピリジンアルカロイドのPenicidone Dあることがわかった。また、目的のm/z 371 [M-H]- の化合物は、既知のvermixocin A (2)と同定した。本研究により共培養により天然物の構造多様性をさらに引き出すことに成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに微生物からの医薬シーズ探索が世界中で精力的に行われた結果、新しい骨格や生物活性を有する化合物の発見が次第に困難になってきているのが現状である。したがって、従来とは異なる方法で微生物資源からの医薬シーズ探索に挑戦することにより、新規性の高い化合物が発見されることが期待できる。そこで共培養を用いることでコンビナトリアル合成などの有機合成化学的手法では取得できない化合物の取得を目指し、新規骨格を有する医薬シーズを発見することで創薬研究に貢献できると考えている。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 真菌の共培養により得られた新規炭素骨格を有するピリジンアルカロイドの構造について2018

    • 著者名/発表者名
      村上隼矢、林望、猪俣照世、下田康嗣、江口啓介、加藤光、塚本佐知子
    • 学会等名
      第35回日本薬学会九州支部大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 熊本大学大学院生命科学研究部天然薬物学分野ホームページ

    • URL

      http://kumamoto-natmed.net/index.html

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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