研究課題
研究活動スタート支援
DHA等の必須高度不飽和脂肪酸(essential poly unsaturated fatty acid, EPUFA)はシナプスの形成や機能に重要であり、その減少は精神神経疾患の一因である。よって、脳内のEPUFA濃度を上昇させる(=脳内脂質環境を改善する)ことができれば、精神神経疾患を改善できると期待される。そこで申請者は、精神神経疾患の一因であり、血清リポタンパク質と同一の受容体に結合するリーリンに着目した。そしてリーリン欠損マウス胎児脳の脂質組成を網羅的に解析した結果、リーリンは神経細胞のEPUFA量を上昇させることを強く示唆する知見を得た。申請者は、リーリン欠損マウス、リーリン機能低下マウス、並びにリーリン機能増強マウスをLC-MS/MS、GC-MS、質量分析イメージング、並びに生化学的手法により解析し、リーリンが神経細胞のEPUFA量を上昇させるメカニズム、およびリーリン機能増強がEPUFA量の上昇と脳機能を改善するかを解明し、リーリンを標的とした創薬の応用研究へつなげる。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Biochem Biophys Res Commun
巻: 505 号: 1 ページ: 81-86
10.1016/j.bbrc.2018.09.089