研究課題/領域番号 |
19K21242
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補助金の研究課題番号 |
18H06125 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田崎 啓 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (80333326)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 円形脱毛症 / モデル動物 / 脱毛 / リスク評価 / 毛髪 / 再生 |
研究開始時の研究の概要 |
円形脱毛症は自然治癒する症例もあるが、長期に渡る難治性のものも少なくない、最も高頻度で見られる自己免疫疾患の一つである。一方で、臨床的に著効を示す治療法はなく、遺伝子レベルでの診断および治療はほとんど報告されていない。従来用いられているモデルマウスは、発症までに長期間かかり、研究期間・動物飼育スペースの確保・飼育コストなどの観点から、決して容易に扱えるモデル動物ではない。本研究では、研究代表者の所属するグループにおいて開発された新規動物モデルがヒトと極めて類似した発症機構を持つ円形脱毛症モデルであることを証明し、この動物を用いた治療法の評価系を確立するとともに革新的治療法の開発に取り組む。
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研究成果の概要 |
円形脱毛症は最も高頻度で見られる自己免疫疾患の一つである。外用ステロイド、内服ステロイド、局所免疫療法、 紫外線療法などの治療法があるが、著効を示す治療法はなく、治療そのものが対症療法であり、根本的な治療法は確立されていない。治療法の確立には、動物モデルが有効であるが、円形脱毛症を自然発症する従来のモデル動物は、発症までに長期間かかる上、発症率の低さや発症部位・範囲・時期が予測できないなどの問題がある。本研究では、任意の位置・範囲・時期に再現性高く簡便に円形脱毛症を発症するモデル動物を開発し、肉眼レベル、病理組織レベルでヒト円形脱毛症と類似していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した円形脱毛症モデル動物は、従来のモデルとは異なり短期間のうちに任意の位置・範囲で脱毛するところに特徴があり、脱毛症治療の評価系の確立に適している。また、この円形脱毛症モデル動物は発症後、自然治癒し毛髪が再生することから、再生過程の分子機構を明らかにすることによって革新的な円形脱毛症治療法を開発できる可能性を秘めている。
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