研究課題/領域番号 |
19K21250
|
補助金の研究課題番号 |
18H06135 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 弘一 北海道大学, 医学研究院, 教授 (60817162)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 免疫チェックポイント阻害剤 / NLRC5 / MHC class I / バイオマーカー / 遺伝子発現 / がん / 悪性黒色腫 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤は、癌治療において有望な治療法であり、多くの癌腫に適応が拡大されつつある。しかしながら、免疫チェックポイント阻害剤の効果は患者の一部に限られており、その有効性を事前に予測する事は現時点では極めて難しい。本研究では免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測するため、癌組織における遺伝子解析をおこなう。特に免疫関連遺伝子の発現レベルを知る事は治療効果予測上で有望と考えられる。
|
研究成果の概要 |
現在のところ免疫チェックポイント阻害剤の効果は患者の一部に限られており、その有効性を事前に予測する事は現時点では極めて難しい。本研究において我々が最近発見した主要組織適合遺伝子複合体(MHC) class I発現の主要制御因子であるNLRC5の活性が免疫チェックポイント阻害剤の効果に必須である事かを検証した。免疫チェックポイント阻害剤治療(anti-CTLA、 anti-PD1)にて効果が認められた患者群とそのコントロール群において、NLRC5の発現に統計的に有意な差が得られた。これらの結果は、NLRC5が免疫チェックポイント阻害剤治療の有用なバイオマーカーとなりうる事を示す。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、NLRC5の発現が免疫チェックポイント阻害剤の効果に必要であるかを検証するために、ヒト癌患者サンプルおよび動物モデルを用いて実験解析し、免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測するための新たなバイオマーカーを開発することが目的であった。研究の結果、NLRC5の発現度およびDNAメチル化が癌患者生存予測のためのバイオマーカーとして有用であることが分かり、今後の癌患者治療において極めて重要な発見になったことが示された。
|