研究課題/領域番号 |
19K21273
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補助金の研究課題番号 |
18H06164 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
菊地 一史 九州大学, 大学病院, 助教 (20529838)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小児脳腫瘍 / multiparametric解析 / 拡散強調画像 / 動脈スピンラベル法 / 化学交換飽和移動 / stretched-DWI / IVIM / 動脈血スピンラベル法 / CEST / ASL / Multiparametric解析 |
研究開始時の研究の概要 |
小児脳腫瘍は成人脳腫瘍と比較し種類が多く頻度や経過も異なり、また小児に特有の腫瘍が存在し、術前の画像診断は十分な経験値を要する専門医でも難しい。手術方針の決定や治療戦略にとって、術前診断における良悪性の正確な診断は非常に重要であり、画像診断の果たす役割は大きい。今日、術前診断のゴールドスタンダードはMRI であり、種々の手法が提案されているが一長一短がある。そこで応募者は、それらの方法に対して、Multiparametric 解析を行い、小児脳腫瘍のより正確な診断法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
小児脳腫瘍は、小児がんの全体では第2位を占める腫瘍で、成人脳腫瘍とは種類や頻度が大きく異なり、小児のみの特徴的な腫瘍も存在するため、術前診断が難しい。本研究はMRIの様々なシーケンスを組み合わせて、小児脳腫瘍のより高度で正確な術前診断法の確立を目指し、bi-exponential modelであるIntravoxel incoherent motion (IVIM)から算出される拡散係数Dと灌流フラクションfの組み合わせが最適な結果となった。非造影のため、術前診断のみならず、治療効果判定や経過観察にも有用と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療戦略にとって術前画像診断は重要であるが、本研究により最適な術前画像診断が可能となることで、画像診断技術の高度化につながるだけでなく、小児脳腫瘍の治療法の進歩につながる。術後画像診断として、治療効果判定や予後予測の一助となる。さらには、経過観察時の診断においても、非侵襲的に繰り返し行うことが可能であるため、造影剤の省略ないしは減少が期待され、将来的な医療費抑制効果も期待される。
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