研究課題/領域番号 |
19K21282
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補助金の研究課題番号 |
18H06174 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
五十嵐 健太郎 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任助教 (80622860)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨肉腫 / シスプラチン耐性 / 高骨移行性 / 新規プラチナ製剤 / 患者由来腫瘍同所移植モデル / シスプラチン治療抵抗性 / 高骨親和性 / 患者由来腫瘍同所移植 / 薬剤耐性 / 骨親和性 |
研究開始時の研究の概要 |
小児に好発する骨原発性悪性骨腫瘍に対する治療効果改善を目指し,特に問題となっているシスプラチン耐性骨肉腫の克服を目的とする.金沢大学で独自に開発した骨への移行性の高い新規プラチナ製剤はこれまでに通常型骨肉腫細胞に対する高い治療効果を確認しているが,シスプラチン抵抗性骨肉腫への効果と作用機序の解明を目指す.
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研究成果の概要 |
当大学で新規開発した骨親和性の高い新規プラチナ製剤を用い,薬剤耐性骨肉腫細胞株に対する抗腫瘍効果を明らかとした.また,シスプラチン抵抗性の骨肉腫患者の手術時に得られた検体から患者由来腫瘍同所移植マウスモデルを作成し,シスプラチン抵抗性が実験動物で再現されていることと,新規プラチナ製剤がこのシスプラチン抵抗性を超えて抗腫瘍効果を発揮することを明らかとした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発後40年を経過したシスプラチンがいまだ骨肉腫に対する標準治療であることは市場の小さな難治性の稀少がんに対する企業を主体とした新規治療開発が困難であることを表しており,本研究において当大学で開発した骨親和性の高い新規プラチナ製剤が臨床を再現した骨肉腫動物モデルにおいてシスプラチン耐性を超えて抗腫瘍効果を示したことは,停滞している薬剤開発において非常に大きな成果であると考えられる.
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