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精巣・癌特異的長鎖非翻訳RNAであるTHORのプロモーター解析とその治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K21295
補助金の研究課題番号 18H06190 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

細野 祥之  愛知県がんセンター(研究所), がん標的治療TR分野, ユニット長 (60820363)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードlncRNA / 転写因子 / 動物モデル
研究開始時の研究の概要

今回の研究では、THORの発現機構を転写制御レベルで解明し、転写調節点をターゲットとした治療法の確立を目的とし、以下の4段階に分けて実験を遂行する。1)Luciferase assayを用いた、THORのプロモーターにおける最小転写責任領域の同定。2)免疫沈降法と質量分析法を組み合わせた、THORプロモーターに結合する転写因子の網羅的な解析。3)Luciferase assayと低分子化合物ライブラリーを併用した、THORの転写調節点をターゲットとした低分子化合物の同定。4)動物モデルを用いた低分子化合物の効果判定。

研究成果の概要

免疫沈降法と質量分析法を組み合わせて、THORの転写制御を調整している可能性のある2個の転写因子を同定し、これらの発現抑制による非小細胞肺癌細胞株の細胞増殖の低下も確認した。
次に、THORの転写制御点を標的とした治療の可能性を検討するため、市販薬1200個の低分子化合物ライブラリーによる治療が、①細胞増殖に与える影響、②THORの発現に与える影響、③THORの転写制御に与える影響をそれぞれ、IncuCyte、qRT-PCR、Luciferase Assayを用いて解析した。これら3つも網羅的な解析の結果はいずれの2つの組み合わせにおいても互いに相関していた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

LncRNAの組織疾患特異的な発現パターンは、それを標的とした治療法の可能性を示唆するが、lncRNAは進化的保存性に乏しいため、機能に基づく論理的な治療法の確立と動物実験が困難であることが多い。一方でTHORはその発現のみでなく、作用点までもヒトからゼブラフィッシュに至るまで深く保存されているため、今回のようなその機能を元とした論理的な治療薬発見の戦略を立てることが可能であり、実際にTHOR高発現がんに対する新規化合物同定の一端を示すことが可能であった。これにより本研究はlncRNAをターゲットとした癌治療の新たな一歩となる可能性が高いと考えらる。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Increased Synthesis of MCL-1 Protein Underlies Initial Survival of EGFR-Mutant Lung Cancer to EGFR Inhibitors and Provides a Novel Drug Target2018

    • 著者名/発表者名
      Song KA, Hosono Y, Turner C, Jacob S, Lochmann TL, Murakami Y, Patel NU, Ham J, Hu B, Powell KM, Coon CM, Windle B, Oya Y, Koblinski JE, Harada H, Leverson JD, Souers AJ, Hata AN, Boikos SA, Yatabe Y, Ebi H, Faber AC
    • 雑誌名

      Clinical Cancer Research

      巻: 24 号: 22 ページ: 5658-5672

    • DOI

      10.1158/1078-0432.ccr-18-0304

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] ゼブラフィッシュを用いたがん研究2019

    • 著者名/発表者名
      細野祥之
    • 学会等名
      第3回学際的がん研究夏の学校
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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