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収縮機能の保持された心不全におけるCa2+過負荷の役割と新たな治療方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K21305
補助金の研究課題番号 18H06200 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関横浜市立大学

研究代表者

上村 大輔  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (80631340)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード心不全 / SGLT2阻害薬 / 拡張機能障害 / エンパグリフロジン / 拡張期心不全 / カルシウム過負荷 / Ca2+過負荷 / 降圧効果 / 体重減少
研究開始時の研究の概要

収縮機能の保持された拡張期心不全は近年増加しているが、治療方法が確立しておらず、予後の改善が認められていない。今回の検討は拡張期心不全の新しい治療ターゲットを探索するものである。ダール食塩感受性ラット拡張期心不全モデルに対して、エンパグリフロジンを降圧効果の無い用量で投与し、心不全の発症予防効果があるかどうかを検討する。降圧効果について、テールカフおよびテレメトリーで段階的に検討し、用量を決定、その用量で心不全発症予防効果を検討する。心不全予防効果の検討として、生存試験と血行動態への評価する試験を行い、血行動態に対する投薬による影響について分子生物学的検討を加える。

研究成果の概要

左心室の収縮機能が正常な状態でも心不全となる病態に対して、新しい糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬の効果を検討しました。この病態の動物モデルに対して、エンパグリフロジンを投与すると、対照群と比較して体重、血圧や脈拍、塩分の出納バランスなどには差がなかったものの左心室の肥大が退縮しており、心臓の負担を表すホルモン(BNP)の心臓における発現量も減少していました。我々は、これがエンパグリフロジンによる心臓への直接的な効果であると考えており、そのメカニズムの解明をすすめています。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでにSGLT2阻害薬が収縮性の保持された心不全に対し効果があるかどうか、大規模臨床試験での結果は得られていない。当研究では収縮性の保持された心不全の動物モデルにおいて、エンパグリフロジンが血行動態や体重、塩分バランスなどに影響を与えていないにもかかわらず左室の肥大を抑制している結果を得ている。したがって、同薬剤が収縮性の保持された心不全に対しても効果がある可能性を示せたこと、また、心臓への直接的な効果を示唆していることも学術的な意義として大きいと考えている。今後さらに、そのメカニズムを明らかにするために心臓組織におけるカルシウムハンドリング蛋白の発現への効果をみる予定である。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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