研究課題/領域番号 |
19K21307
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補助金の研究課題番号 |
18H06203 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田尻 進 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50646362)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性腎不全 / 腎臓再生 / 多能性幹細胞 / ネフロン前駆細胞 / iPS細胞 / 移植 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性腎臓病(Chronic kidney disease, CKD)に対する根本的な治療法は存在しない。唯一の治療方法は腎移植であるが、ドナーが不足しており、根本的な解決法には現時点ではなりえない。加えて、移植後には生涯にわたる免疫抑制剤の内服が必要となるため、移植後に健常人と同等の QOL を保つことができるとは言い難い。患者幹細胞から腎臓を再生することで、ドナー不足、拒絶反応の問題を解決することができると考えており、腎臓再生におけるCKD患者由来幹細胞の有用性の検証を行うことを本研究の目的とする。
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研究成果の概要 |
慢性腎臓病に対する新規治療法として腎臓再生療法が注目を集めている。特に induced pluripotent stem cells (iPS細胞)は患者自身から樹立可能であり、患者由来の腎臓再生を可能にする。 慢性腎不全患者由来のiPS細胞からの腎臓再生が可能かどうか検証を行うため、慢性腎不全により血液透析にいたった患者ならびに健常者からiPS細胞を樹立した。樹立したiPS細胞の特性の比較、ネフロン前駆細胞、ネフロンへの分化誘導能ならびにその遺伝子発現、機能(血管新生能)の比較を行った。その結果、透析患者iPS細胞は腎臓再生の有用なツールとなりうることを本研究において示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎不全に対する根本的治療としては腎移植があるが、ドナー不足の問題から腎移植のみでは腎不全を克服することは難しい。また仮に腎移植をうけられた場合も生涯にわたり、免疫抑制剤の内服が必要になる。患者由来の多能性幹細胞から腎臓を再生し、移植することができれば、ドナー不足や免疫抑制剤の内服といった問題を克服することができる。本研究は、患者由来幹細胞由来の腎臓再生の可能性を示すものである。
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