研究課題/領域番号 |
19K21316
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補助金の研究課題番号 |
18H06213 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
外山 研介 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (60793346)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | microRNA / 細胞老化 / 認知機能障害 / 老化 / 血液脳関門 / 脳血管内皮細胞 / アストロサイト |
研究開始時の研究の概要 |
mRNAの翻訳抑制や分解を引き起こすmicroRNAに着目して、細胞の老化・劣化のメカニズムを探索し、細胞にその劣化因子を導入して逆に加齢させることで、均質な加齢性細胞を作成し、血液脳関門を模倣したin vitroモデル等を構築することにより、認知症等におけるドラッグスクリーニングや創薬化につながる研究計画である。
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研究成果の概要 |
脳の細胞老化に関連するmicroRNAを同定した。このmicroRNAを特定の組み合わせで過剰・過少発現して細胞を手早く老化させることのできる可能性を示唆する成果である。脳血管内細胞等の血液脳関門の構成細胞を手早く老化・劣化させて、認知症患者の主な背景因子である老化を考慮した基礎研究への応用に結びつく。また、認知症のリスク因子として注目されている聴覚障害にフォーカスを当て、低血小板が難聴の危険因子であることも新たに突き止めた。血小板へ介入して聴覚障害の発症を抑制することで認知症のリスクリダクションに貢献できる可能性があり、聴脳連関という視点から新しい抗認知症療法の確立につながる成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会に伴う認知症患者の急増が先進各国を含めて世界的な問題となっている。我が国でも例外ではないが、認知症に対する薬剤開発は思うように進んでおらず、新たな視点での治療法の研究開発に応用可能な技術の基礎的知見を得た。
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