研究課題/領域番号 |
19K21329
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補助金の研究課題番号 |
18H06229 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0904:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
亀田 啓 北海道大学, 大学病院, 助教 (20826127)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | クッシング病 / 下垂体腫瘍 / 副腎皮質刺激ホルモン / ニューロメジンB / 新規治療薬 / 下垂体腺腫 |
研究開始時の研究の概要 |
クッシング病は下垂体腫瘍からの副腎皮質刺激ホルモンが過剰に分泌されることで、糖尿病、高血圧などの代謝異常を呈する疾患であり、下垂体手術や現在使用されている薬物でも寛解率は十分でなく、新規薬剤が望まれている。本研究ではニューロメジンBの受容体拮抗薬がクッシング病の新たな治療薬となりうるかどうかを、細胞株、疾患モデルマウス、手術の際に摘出された腫瘍細胞にそれぞれ薬剤を投与し、その効果を調べる。本研究により得られた結果はクッシング病の新たな治療薬の発見につながり、クッシング病の患者の生活の質の向上につながると考えられる。
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研究成果の概要 |
下垂体腺腫が原因となる難治性疾患であるクッシング病の新規治療法を見つけ出すための研究を行った。ニューロメジンBの働きを抑えることで腫瘍からのホルモンの過剰分泌や腫瘍の増大が抑制されることを細胞実験で証明した。実験動物(マウス)を用いた研究についてもクッシング病のモデルマウスを米国より取り寄せ繁殖させ、成長した段階で実験を行う予定である。また、下垂体手術の際に得られるヒトの下垂体腺腫の細胞を用いた研究も準備が進んでおり、今後検討予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クッシング病は副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腺腫を原因とする難治性疾患である。手術が第一選択として行われるが、寛解率は高くなく、有効な治療薬が望まれている。本研究ではクッシング病の新たな治療薬候補としてニューロメジンBの働きを抑える薬剤を用いて検討を行った。まず細胞を用いた実験で同薬剤が細胞の増殖やACTHの分泌を抑えることを発見した。次にクッシング病のモデルマウスを米国より取り寄せた。今後同薬剤をマウスに投与する予定である。手術の際に得られた下垂体腫瘍検体を用いた検討も臨床研究として承認され、今後検討予定である。本研究からクッシング病の新たな治療薬を見出し患者の生活の質の向上が期待される。
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