研究課題/領域番号 |
19K21335
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補助金の研究課題番号 |
18H06236 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
武井 祐介 東北大学, 大学病院, 助教 (80822890)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人工呼吸関連肺傷害 / 内皮微小粒子 / 血管内皮傷害 / セボフルラン |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では、内皮微小粒子(EMPs:endothelial microparticles)が、人工呼吸関連肺傷害(VILI: ventilator induced lung injury) の内皮傷害を反映するか検証する。高容量換気(20 ml/kg)によりVILI 動物モデルを作製し、血中EMPs 表面の内皮抗原発現パターンからVILI の血管内皮傷害を解明する。また、VILI の血管内皮傷害に対するセボフルランの肺保護作用をEMPs の内皮抗原発現パターンから検証する。
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研究成果の概要 |
急性肺傷害では、肺血管内皮傷害を反映し、肺由来の血中のEMPsが増加し、さらにそれは血管透過性亢進の指標と強い相関を示し、肺血管内皮傷害マーカーとなることを報告した(Y.Takei et al. Eur Respir J 2019)。また、敗血症においてもEMPsは増加し、特にPECAM+EMPsやVE-cadherin+EMPsは血管透過性亢進の指標になり得ることを明らかにした。小動物に対して正確に20ml/kgの高容量換気を可能にする精密な人工呼吸器を購入し、筋弛緩薬の投与により自発呼吸の影響を排除することで、より安定したVILIラットモデルを確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では、内皮微小粒子(endothelial microparticles: EMPs)が敗血症や急性肺傷害の内皮傷害を反映し、新たな血管内皮マーカーとなり得ることを示した。特に、PECAM+EMPsやVe-cadherin+EMPsは血管透過性亢進の指標になり得ることが示唆されており、人工呼吸関連肺傷害(VILI)の内皮傷害の病態の解明、セボフルランを含めたVILIに対する新規治療の効果判定に役立てられることが期待される。
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