研究課題/領域番号 |
19K21336
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補助金の研究課題番号 |
18H06238 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥村 晋也 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70830032)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 臓器保存 / 心停止肝移植 |
研究開始時の研究の概要 |
心停止後ドナーからの肝移植(心停止肝移植)はドナーの不足を補う新しい肝移植医療として注目されているが、肝臓(グラフト)の虚血時間が長くなることから、移植肝が長時間の低酸素状態にさらされる。そのため、移植後の肝障害(虚血再灌流障害)が強く、グラフトの機能不全や虚血性胆管障害を高率に発症し、通常の脳死肝移植に比べて術後成績および予後が不良であり、その改善策が強く望まれている。本研究では、ラット肝移植モデルを用いて、臓器保存液に高い酸素溶解能と酸素運搬能を備えるパーフルオロカーボン(PFC)を使用してグラフト肝に十分な酸素化を行うことで、心停止肝グラフト機能の改善を目指す。
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研究成果の概要 |
心停止後ドナーからの肝移植(心停止肝移植)はドナーの不足を補う新しい肝移植医療として注目されているが、移植後の肝障害が強く、予後不良である。本研究では、ラット肝移植モデルを用いて、臓器保存中にグラフト肝に酸素化を行うことで、心停止肝グラフト機能の改善を目指した。 ラット心停止肝移植モデルを確立し、心停止時間を段階的に設定した心停止肝グラフトを使用し、肝移植後の虚血再灌流傷害の評価を行った。臓器保存中にグラフトの酸素化を付与することにより、一定のグラフト機能の改善を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心停止後ドナーからの肝移植(心停止肝移植)はドナーの不足を補う新しい肝移植医療として注目されているが、移植後の肝障害が強く、予後不良であり、わが国ではまだ認可に至っていないのが現状である。グラフト機能を改善する新しい臓器保存法を開発することで、心停止肝移植が安全に施行できるようになれば、より多くの患者を肝移植により救命できることが期待できる。さらに、生体ドナーの負担軽減に寄与することが期待される。
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