研究課題/領域番号 |
19K21340
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補助金の研究課題番号 |
18H06244 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
原田 剛佑 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60650322)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大動脈瘤 / マクロファージ / Focal Adhesion Kinase / FAK / focal adhesion kinase |
研究開始時の研究の概要 |
マクロファージ特異的なFAK阻害療法を開発し、その効果を培養マクロファージで確認する。さらにそのFAK阻害療法の有効性をマウス大動脈瘤モデルにおいて検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、大動脈瘤治療薬の開発に繋げるために、マクロファージ特異的に効果を発揮する抗体製剤の開発を目的とした。マウス骨髄由来マクロファージをLPS添加により刺激するとNALP3蛋白が増加するが、抗NALP3抗体の導入によりLPS刺激後のNALP3蛋白増加を顕著に抑制することに成功した。限られた条件下ではあるが、マクロファージ内への抗体導入という新たなコンセプトの治療法により、マクロファージ特異的に瘤関連の炎症分子発現を抑制できる可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈瘤は破裂による突然死を来たし、高齢者男性死因の上位を占める疾患である。大動脈瘤の治療法は外科的治療に限られているため、全身副作用の無い安全な薬物療法の開発が待ち望まれている。本研究の成果が、大動脈瘤に対する抗体製剤の開発と実用化に繋がれば、多くの大動脈瘤患者が無侵襲に治療可能となり、患者予後の改善が期待される。また、大動脈瘤のみならず広く慢性炎症性疾患に対して、新たな作用機序の抗炎症薬の提供に繋がる。
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