研究課題/領域番号 |
19K21349
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補助金の研究課題番号 |
18H06255 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
四道 玲奈 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 研究協力員 (80827618)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | GAM / miRNA / Nanoball / ナノサイズベクター / microRNA / 骨再生 |
研究開始時の研究の概要 |
骨誘導や炎症抑制、血管形成などに関わる複数の遺 伝子発現を制御するmiRNAのベクターとして、Nanoballを新規に応用し、同時にリン酸カルシウム(β-TCP)などのナノサイズ化 粒子を組み込んだatelocollagenを人工骨基質に採用することで、骨再生局所に集積する細胞への遺伝子送達を高効率に成し得 るGAMを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、機能性micro(mi)RNA搭載自己組織化ナノデバイス(Nanoball)および、ナノサイズ化人工骨材料を応用することで、局所で強い骨誘導能を発揮する新規遺伝子活性化基質(gene-activated matrix :GAM)の開発を目指した。機能性miRNAを搭載したplasmid(p)DNAをGAMに応用することで、優れた骨誘導能を発揮できた。さらに、人工骨材料をナノサイズ化することで、骨形成能促進効果が一部確認できた。一方で、Nanoballを高濃度で使用すると凝集することにより、生体内で炎症反応などの為害作用があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らは、これまで生体に対する安全性の高いpDNAによる骨誘導型GAMの開発に従事してきた。現在、生体内での遺伝子導入は、レンチウイルスベクターやアデノ随伴ウイルスといったウイルスベクターが盛んに研究されているが、大量投与による過剰免疫反応による死亡事故などが報告されており安全性に欠ける。一方で、非ウイルスベクターであるNanoballは安全性が高く、また高い遺伝子導入効果が認められている。Nanoballを応用することで、安全で高機能な骨誘導型GAMの開発ができると考えられ、臨床応用が期待できる。
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