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口腔癌におけるクロマチン再構成因子複合体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K21366
補助金の研究課題番号 18H06275 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関岐阜大学

研究代表者

武内 勝章  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30601091)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード口腔癌 / クロマチンリモデリング複合体 / ARID1A / クロマチン再構成因子複合体 / CXCL1
研究開始時の研究の概要

がん研究においてmicroRNA,やDNAのメチル化といったエピジェネティクス制御が腫瘍の発生,進展に関与する報告が多くなされてきた。近年、クロマチン再構成因子複合体つまり、クロマチンの構造を変化させることにより転写活性を制御する機能が発がん・悪性形質の獲得に関わると提唱されてきているが、扁平上皮癌、特に口腔癌においてはこれらの報告は極端に少ない。本研究では、口腔癌においてクロマチン再構成因子複合体の異常が下流の分子にどのように寄与し、予後に影響を与えるのかに関して更なる検討をおこなうことを目的としている。

研究成果の概要

ARID1AはSWI/SNFクロマチンリモデリング複合体のサブユニットの一つである。多くの悪性腫瘍で遺伝子の変異が認められ腫瘍促進的の働くとされているが、口腔癌においてどのような分子と協調して働くのかは不明のままである。
本研究では口腔癌細胞株を用いてcDNAマイクロアレイによる遺伝子の解析をおこない、ARID1Aの関連する遺伝子の候補を挙げることを目的とした。結果、2倍以上の発現があった遺伝子を6つ検出した(CXCL1, OR7E91P, FUT3, FAM222B, TGFB2, JARID2)。中でもCXCL1はRT-PCR においても発現の増加を認め、標的分子として良好な結果が得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では口腔癌細胞株を用いてcDNAマイクロアレイによる遺伝子の解析をおこない、ARID1Aの関連する遺伝子の候補を挙げることを目的とした。ARID1Aは口腔領域ではなじみの薄い遺伝子である。しかし、ARID1Aの遺伝子変異は日本人やアジア人に多い特徴があり、研究・解析に関しては本邦の研究者の貢献するところが多い。2019年の国立がんセンターのプレスリリースにおいて、ARID1Aは研究プロジェクトの標的遺伝子の一つに位置付けられている。今後さらに発展すると思われるARID1Aの分野において、口腔癌における候補遺伝子を解析することは口腔癌の病態解明に非常に有益なものとなると考える。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Pathobiological role of cleft palate transmembrane protein 1 family proteins in oral squamous cell carcinoma.2019

    • 著者名/発表者名
      Inoue K, Hatano K, Hanamatsu Y, Saigo C, Kito Y, Bunai K, Shibata T, Takeuchi T.
    • 雑誌名

      J Cancer Res Clin Oncol.

      巻: 145 号: 4 ページ: 851-859

    • DOI

      10.1007/s00432-019-02843-0

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 口腔癌細胞株におけるDNAマイクロアレイを用いたARID1A標的遺伝子の同定2020

    • 著者名/発表者名
      武内勝章、波多野貴一、波野公香、井上敬介、石田和久、飯田一規、畠山大二郎、加藤恵三、柴田敏之
    • 学会等名
      第74回NPO法人日本口腔科学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 膜タンパクTMEM207はWWOXの腫瘍抑制作用を妨げMAPK経路およびHIF1α,GLUT1を亢進する2018

    • 著者名/発表者名
      武内 勝章
    • 学会等名
      第63回日本口腔外科学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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