研究課題/領域番号 |
19K21370
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補助金の研究課題番号 |
18H06281 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
楢原 峻 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (50827615)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 周産期産物 / 唾液腺再生 / 組織マクロファージ / MSC / 羊水由来細胞 / 周産期産物由来細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、周産期付属物である羊水から採取した細胞群を培養・応用することで障害あるいは機能低下唾液腺の効果的な再生方法を開発することである。免疫寛容能が非常に高いと考えられる羊水由来の細胞群に我々が培ってきた特殊な培養法を応用し、唾液腺障害モデルマウスに投与することで、障害を受けた唾液腺組織再生への有効性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
近年、周産期付属物由来細胞を応用した治療法の開発研究が盛んに行われているが、我々は羊水組織中の細胞群を効率的に培養し、唾液腺再生を可能にする高機能細胞群としての有用性を検討してきた。羊水細胞中には免疫寛容能の高い細胞群があるとの報告があったが、実際の採取となると胎脂が多く、効率的に細胞群を採取することが困難であった。そこで羊水ではなく臍帯や臍帯血から細胞を採取し、免疫寛容能の高い幹細胞を採取することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで処分されてきた周産期産物には(1)細胞の分化・増殖能が高い、(2)免疫寛容能が極めて高いため同種移植の可能性がある、などの特徴がある。これまでも周産期付属物の再生医療の応用は数多く試みられており、特に臍帯血由来造血幹細胞移植は既に広く臨床応用されている。しかしながら日本国内における採取システムやそれらの応用に関してはまだ進んでいないのが現状である。長崎大学では羊膜バンクや細胞バンクを設立し、それらの細胞群の応用から実用化を目指しており、今回の我々の研究は多いに社会的意義があると言える。
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