研究課題/領域番号 |
19K21381
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補助金の研究課題番号 |
18H06293 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
杉本 明日菜 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (80823830)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | PIEZO1 / 圧受容体 / 間葉系幹細胞 / 分化運命決定 |
研究開始時の研究の概要 |
間葉系幹細胞の骨芽細胞系細胞への分化に重要である圧受容体PIEZO1について、これまでに、PIEZO1のC末のRasを介したERKやp38シグナル伝達経路を通じたBMP2発現誘導を明らかにした。本研究ではPIEZO1はカルシウムチャネルであることに着目し細胞外からのカルシウム流入との関係についてさらに解析を行う。解析にはわれわれが設計・作成した独自の加圧培養装置を用いる。さらに細胞骨格と圧との関連、膜構造の変化と膜タンパク質やインテグリンとの関係についても検討する予定である。さらにこのような新規のメカニズム解析に加え、マウスモデルでの検討を行う。
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研究成果の概要 |
間葉系幹細胞は再生医療の細胞ソースとして期待されるが,その分化運命決定機構は不明な点が多い。本研究では加圧刺激により間葉系幹細胞の骨芽細胞系細胞への分化が誘導されることに着目し,間葉系幹細胞が含まれる骨髄や歯髄中に高い発現を認める圧受容体PIEZO1の役割について解析を行ってきた。今回,PIEZO1が加圧刺激によって硬組織形成に重要な遺伝子の発現を誘導するメカニズムについてさらに解析を進め,そのメカニズムに,PIEZO1のC末領域が関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間葉系幹細胞は多分化能を有しており,再生医療での活躍が期待されているが,その分化運命決定機構についてはまだ不明な点が多い。そのため,間葉系幹細胞の分化運命決定機構の解明は新規の再生医療の技術開発への足掛かりとなりうる。本研究は,骨髄や歯髄中に含まれる間葉系幹細胞の新規の分化運命決定機構について解明を進め,その機構を応用することで,再生医療の新規応用法の開発に繋がるものと期待できる。
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