研究課題/領域番号 |
19K21389
|
補助金の研究課題番号 |
18H06301 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
田崎 園子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (50824174)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | Candida albicans / Th17 / 口腔カンジダ症 / ワクチン / CD4+T細胞 / BM-DC / Th17細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
Candida albicans(C. albicans)は健常なヒトに常在する代表的な真菌だが高齢者やAIDSなどの易感染性宿主においては、再発する難治性の口腔カンジダ症を引き起こす。口腔カンジダ症の治療は抗真菌薬が主体だが、薬の数は非常に限られており、薬剤耐性菌の問題もあり効果的な治療成果をあげる事が難しい現状にある。申請者はこのC. albicans に対する防御免疫の中核を担うヘルパーT細胞であるTh17細胞に着目し、C. albicans に対しTh17細胞分化を担う抗原を特定・利用する事でTh17細胞の病体制御機構の解析を行い、新しい治療・予防法の基盤の確率を目指している。
|
研究成果の概要 |
ヒト常在真菌であり、真菌感染症の代表的な原因菌であるCandida albicans はその免疫制御にTh17細胞が関与していることがよく知られています。今回の研究により申請者がマウスTh17細胞を強く分化誘導することを発見した野生株Candida albicans SC5314の菌糸形細胞膜画分タンパク質をHPLC、2次元ゲル電気泳動などを行いさらに分離し、一部はプロテオミクス解析、マウス免疫細胞との共培養を行いTh17細胞を強く誘導するいくつかの候補タンパク質の絞り込みを行うことが出来ました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Candida albicans (C. albicans )は健常なヒトの様々な部位に常在する主要な真菌であるが、高齢者や後天性免疫不全症候群(AIDS)などの易感染性宿主においては再発する難治性の真菌感染症を起こします。C. albicans はその病態の制御に獲得免疫系、なかでもインターロイキン17(IL-17)産生を特徴とするT細胞であるTh17細胞が深く関与していることがこれまでに知られており、今回行ったTh17細胞の分化誘導をもたらす抗原探索は未だ不明であったC. albicans の免疫制御機構の解明に寄与し、既存の治療法以外の治療法を模索するのに役立ちます。
|