研究課題/領域番号 |
19K21403
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補助金の研究課題番号 |
18H06317 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
望月 真衣 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (90821934)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 無血清培養 / 歯髄幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 細胞培養 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで我々は、無血清培養下において歯髄組織からの幹細胞の分離と大量培養に成功し、同時に無血清培養における歯髄幹細胞が、過度な培養によって多層化して細胞死が生じることを突き止めた。 本研究は、無血清培養による臨床的培養法の確立をゴールとし、過度な培養による多層化と細胞死の原因を明らかにするため、歯髄幹細胞が呈する特異的な接着形態に着目し、その細胞接着機構の解明を目的とする。すなわち、無血清培養液による細胞周囲の環境によって生じた細胞形態に基づき、その細胞形態によって生じる細胞内シグナル経路を突き止め、過度な培養で細胞死をまねく歯髄幹細胞の多層化と細胞増殖能が破綻するメカニズムの解明を試みる。
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研究成果の概要 |
我々は、ゼノフリー無血清培養下においてヒト抜去歯からの歯髄幹細胞の分離と大量培養に成功した。一方で、無血清培養下の歯髄幹細胞は過度な培養により多層化と細胞死が生じた。そこで本研究は、無血清培養による安全で効率的な臨床的培養法の確立に向け、歯髄幹細胞の接着形態に着目し、その細胞接着機構の解明を目的とした。本研究により、無血清培養下における歯髄幹細胞の多層化には、細胞の細胞外基質の分泌が関与している可能性が示唆された。さらに、無血清培養において培養シャーレのtype 1 collagen コーティングは、歯髄幹細胞の接着や増殖に有利にはたらき、多層化に伴う細胞死を回避することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、がん化リスクのないヒト歯髄幹細胞の再生医療応用に向け、細胞治療に有用な培養法の確立を目指し、無血清培養における効果的な歯髄幹細胞培養に貢献する知見を提供した。
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