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免疫応答および骨代謝を賦活化させるバイオアクティブな次世代根管貼薬剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K21409
補助金の研究課題番号 18H06325 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

成瀬 陽菜  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60823515)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード根管貼薬材 / Wntシグナル経路 / 根管貼薬剤 / Wntシグナル伝達経路 / 歯学 / 保存治療系歯学 / 歯内治療学 / 感染根管治療
研究開始時の研究の概要

これまでの根管治療は,根管清掃や水酸化カルシウム貼薬などにより起炎細菌の除去に焦点が当てられていたが, 大きな根尖病変への対応には限界があり,歯根端切除術に代表される外科的歯内療法の適応となっている。申請者らは,Wntシグナル伝達経路に属するLRP5遺伝子上の SNPが,根尖性歯周炎の発症と関連性があることを,先行研究にて,見出した。そこで,本研究では,宿主細胞内シグナル伝達経路をターゲットにしたバイオアクティブな根管貼薬剤により,免疫・骨代謝を賦活化し,治癒を促進することを狙っている。

研究成果の概要

先行研究より、骨のリモデリングにきわめて重要な働きをする Wnt シグナル伝達経路が日本人の根尖性歯周炎の疾患関連遺伝子であることがわかっている。本研究では、その機構を調べるため、Wnt シグナル伝達経路を活性化するリチウムクロライド(LiCl)を根管貼薬剤として根尖性歯周炎モデル動物を用いて解析した。LiCl貼薬群はコントロール群と比較して、根尖病変の治癒が促進しており、免疫の賦活化も生じていることが明らかとなった。将来的には、本研究の成果をもとにして、LiCl を用いたシグナル伝達経路をターゲットにした骨形成および免疫の賦活化を行う、次世代根管貼薬剤の開発につなげていきたい。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、Wnt シグナル伝達経路を活性化するリチウムクロライド(LiCl)を根管貼薬剤として根尖性歯周炎モデル動物を用いて解析したところ、根尖病変の治癒の促進および免疫の賦活化も生じていることが明らかとなった。現在の根管貼薬剤では殺菌を行うものばかりであるが、根尖病変自体の治癒を促す根管貼薬剤をいうものは存在しない。本研究の成果をもとにして、バイオアクティブな次世代根管貼薬剤の開発につなげていきたい。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Wnt Signaling Pathway Associates with Healing of Periapical Periodontitis2019

    • 著者名/発表者名
      Naruse H, Itoh S, Hayashi M
    • 学会等名
      4th meeting of the IADR APR 2019
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Wnt/ β-catenin シグナル伝達経路による根尖病変制御機構の解折2018

    • 著者名/発表者名
      成瀬陽菜、伊藤祥作、伊藤勇紀、鍵岡琢実、林 美加子
    • 学会等名
      第148回日本歯科保存学会春季学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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