研究課題/領域番号 |
19K21416
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補助金の研究課題番号 |
18H06332 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
井澤 基樹 昭和大学, 歯学部, 助教 (20827373)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨吸収抑制薬 / 抗RANKL抗体 / ビスホスホネート / 破骨細胞 / 成長 / デノスマブ / ゾレドロネート |
研究開始時の研究の概要 |
骨吸収抑制薬は骨密度を上昇させる作用をもつ。近年、この薬剤は小児の骨系統疾患である骨形成不全症やステロイド性骨粗鬆症の治療にも使用され始めている。しかし成長過程の小児に対する骨吸収抑制薬の影響について、詳細は不明である。本研究では、破骨細胞分化を阻害する抗RANKL 抗体と破骨細胞の骨吸収機能を阻害するビスホスホネートを用いて、骨吸収抑制薬がマウスの成長(身長・体重)や硬組織(骨・歯)に及ぼす影響を解析することを目的とする。成長における疾患発症時期が異なるため、治療時期特異的なモデルマウスを作成し、治療開始から成長後の影響を解明することにより患者のQOL を向上する一助となると期待できる。
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研究成果の概要 |
骨吸収抑制薬は小児の骨関連疾患治療にも用いられているが、それが成長にいかなる影響を及ぼすかは不明である。本研究では、2種類の骨吸収抑制薬、抗RANKL抗体製剤およびビスホスホネート製剤を用いて、若齢マウスの成長、骨および歯に及ぼす影響を解明することを目的とした。これらの薬を生後1週目に単回投与のみ、もしくは生後1週間から週1回ずつ計7回皮下投与し、体長・体重・骨形態計測・組織解析を行った。抗RANK抗体はマウスの成長発育に異常を示さなかったが、ゾレドロネートは成長および臼歯部の歯根伸長を抑制した。以上より、抗RANKL抗体はゾレドロネートよりも小児への安全性が高いと推察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨吸収抑制薬は小児の骨関連疾患治療にも用いられているが、それが成長にいかなる影響を及ぼすかは不明であった。本研究によって、抗RANKL抗体製剤およびビスホスホネート製剤を用いて、若齢マウスの成長、骨および歯に及ぼす影響を解明することを目的とした。抗RANKL抗体はゾレドロネートよりも、成長や歯には変化が認められなかったため、小児への安全性が高いと推察される。
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