研究課題/領域番号 |
19K21421
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補助金の研究課題番号 |
18H06337 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
神田 浩路 旭川医科大学, 医学部, 助教 (70628718)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 狂犬病 / 予防接種 / 野犬数のコントロール / 啓発 / 連携 / サーベイランス / スリランカ / システマティックレビュー / 撲滅 / Elimination |
研究開始時の研究の概要 |
南アジアの島国、スリランカでは2020 年までの狂犬病撲滅達成を掲げている。撲滅に向けて様々な対策を実施し目に見える成果を挙げつつあるが、ヒトへの感染リスクが未だに大きく、限りある資源を有効に活用しながら狂犬病撲滅を達成しなければならない。そこで、本研究では、スリランカの狂犬病対策に関連する学術文献などの既存の資料を体系的に収集し、システマティック・レビューを実施してこれまでの対策がどの様にして狂犬病撲滅に貢献したか、その効果(インパクト)を正と負の両面から他国の事例とも比較して評価するとともに、同国の狂犬病撲滅の目的達成に向けた提言をまとめる。
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研究成果の概要 |
スリランカにおける2025年末までの狂犬病撲滅目標を目指して、これまで同国で実施された狂犬病に関する調査研究に関する学術論文等を体系的に収集し、その内容を分析して提言をまとめた。その結果、2020年12月現在で119編の論文が該当し、狂犬病予防に対する知識・行動、曝露後予防(PEP)、イヌの集団予防接種及び個体数コントロール、多職種・多国間連携、サーベイランスについて現状と課題を把握し、これら各種対策のより強力な推進及びサービス提供方法やデータ収集方法等の現状システムの改善を提言した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで創出されたエビデンスを系統的に分析することによって、狂犬病撲滅が近づいているが犠牲者の減少が停滞している国々に対しての方策を示唆することができた。とりわけ、我が国の様な狂犬病清浄国が有するノウハウを狂犬病撲滅の最終段階にいる国に対してどの様に適用すべきか、近い将来の清浄国入り及び清浄国維持を見据えた予防対策の運用方法を提言することができた。
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