研究課題/領域番号 |
19K21432
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補助金の研究課題番号 |
18H06349 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 (2019-2020) 国士舘大学 (2018) |
研究代表者 |
匂坂 量 中央大学, 理工学部, 助教 (20828652)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 心停止 / バイスタンダー / 通信指令 / 119番 / 通報 / 消防 / 通院指令 / 認知 / コミュニケーション / 通信指令員 / 認識 / 口頭指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、119番通報時に迅速に心停止を判断するための問い掛け方法を検討するため、心停止を模した動画を作成し、言語的ならびに心理的な心停止の理解、表現の特徴を調査することを目的として行う。心停止を消防の通信指令員が早期に認識できれば、電話越しで心肺蘇生法の指導が可能となる。心肺蘇生法の重要性は既知の事実であるが、心停止の認識の正確性を向上させるうえで、本研究の新しいアプローチはその一助となると考えられる。 関連図書、データ記憶媒体 100,000円 学会発表含む旅費 400,000円 調査費 500,000円 データ分析人件費 100,000円
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研究成果の概要 |
本研究は、インターネット調査により一般市民が心停止状態をどのように読み取り、消防への通報の中で表現するかの分析を行った。心停止においては、「ない」といった明らかに呼吸状態が確認できない特徴語が抽出され、死戦期呼吸では特に「時々」といった呼吸の頻度を示す文言が抽出された。意識障害では「かすか」といった呼吸の強さについての文言が抽出された。しかし「口」、「動く」、「パクパク」といった口の動きにかかわる文言は、死戦期呼吸と意識障害の両方で出現し、判断の基準にはなり得ない可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、心停止を目撃した通報者からの通報の中で、心停止を強く疑うべき表現と心停止ではない状況においても発話される表現の違いが理解できる。これらの表現を実用化できるように整理していくことにより、実際の通報者からの通報の中で、消防がより確実に心停止を判断するためのツールとして用いることができ、早期の心肺蘇生法を行うための指導の実施につながる。最終的には救命率の向上に寄与する。
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