研究課題/領域番号 |
19K21444
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補助金の研究課題番号 |
18H06362 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
奥山 純子 (林) 東北大学, 大学病院, 助教 (40791108)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 災害精神医学 / 災害心理学 / 児童青年精神医学 / 児童青年心理学 / 災害医学 / トラウマ / 心理調査 / 災害精神心理学 / 縦断研究 / 医療情報データベース化 |
研究開始時の研究の概要 |
東日本大震災による地震・津波により甚大な被害を受けた地域を対象とし、精神保健活動とともに調査を実施している。調査内容として、抑うつ状態や心的外傷後ストレス反応などにメンタルヘルスに関するもののほか、メンタルヘルスに影響を与えると考えられる因子についても調査を行っている。本研究で影響を与えると考えられる因子の抽出やそれに対する支援を強化することにより、被災後のメンタルヘルス改善や維持につながるものと考えている。 さらに本研究により、被災後のストレス下のみならず、他のストレスを受けた場合の対処能力を向上させる因子の提言も可能になるのではないかと考える。
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研究成果の概要 |
東日本大震災後の心理社会的問題の解決のための支援について検討を行った。 一つは、東日本大震災の経験に基づいて東北大学災害研・災害と健康プロジェクトユニットで作られた冊子「被災後ケア(ココロとカラダを回復させる10のこと)」を都道府県庁、市町村役所、NPO法人に配布し、満足度調査を行った。 またもう一つは、東日本大震災後1~3年目に高校生を対象にして研究を行ったデータについて再分析を行い、生活習慣によって心理社会的問題の改善について検討を行った。本研究結果は日本災害医学学会総会・学術集会(神戸)で発表(口演31 自然災害に被災した高校生の心理状態改善に向けた生活習慣の検討)した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、東日本大震災発生後9年目に入る現在においても継続している心理社会的問題の解決のための支援について検討を行ったものである。 本研究の意義の一つとして、災害準備の評価がある。災害関連の冊子は作成されているが、その理解のしやすさなどを評価した例はなく、本研究によりより実際に役立つ災害準備が可能になると考えられる。またもう一つは、思春期の被災者において、生活習慣のなかで心理状態の改善につながる可能性があるものについて検討したことである。以上のように本研究は東日本大震災のような大災害に備え、また心理社会的問題の解決のための一助となる結果を得た。
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