研究課題/領域番号 |
19K21455
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補助金の研究課題番号 |
18H06374 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
加藤 千夏 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (60827111)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 睡眠時無呼吸症候群 / CPAP療法 / アドヒアランス / アセスメントツール / CPAP |
研究開始時の研究の概要 |
研究課題は、睡眠時無呼吸症候群患者におけるCPAP療法の中断を予測するアセスメントツールを開発することである。 CPAP療法は睡眠時無呼吸症候群の治療の第一選択として確立されている。しかし、毎晩、機器(マスク)を装着して就寝しなければならず、その煩わしさから、約3割の患者が中断しているとの報告がある。CPAP療法の中断は、日中の居眠りによる交通事故だけでなく、生活習慣病を憎悪させ、健康寿命にも影響すると言われている。 そこで、CPAP療法を中断させない支援プログラムの確立を最終目標として、本研究では、「CPAP療法の中断リスクとその要因を抽出するアセスメントツール」の開発とその妥当性を検証する。
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研究成果の概要 |
CPAP療法を行っている睡眠時無呼吸症候群の患者は、これまで、アドヒアランスの良好群と不良群に分けられ、不良群に対してさまざまな患者指導が行われてきた。しかし、535名のCPAP使用者のデータより、アドヒアランスの指標である「使用率」と「使用時間」を用いて、不良群をさらに3つに細分化することが可能であることがわかった。また、各群における特性の違いとして、BMI、年齢、既往歴、使用歴、受診動機に有意差がみられた。これらのデータをもとにCPAP使用者を4群化したアセスメントツールを作成することで、より個別性を重視した指導、および、忙しい外来時での指導の効率化が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時無呼吸症候群におけるCPAP療法は、治療の継続(アドヒアランス)の難しさが大きな問題となっており、CPAPの療養行動に着目した看護支援が必要であると考える。そこで、本研究課題では、CPAPの「使用率」と「平均使用時間」に着目し、これまで、不良群として一括りにされていたCPAP使用者をより細分化することが可能かを検証した。その結果、良好群も含め、4つの群に細分化することが可能であり、各群の特性に違いがあることが示唆された。本研究成果は、忙しい外来において、看護支援の優先度の素早い識別、および、個別性を重視した療養指導を提言できる可能性が考えられる。
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