研究課題/領域番号 |
19K21460
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補助金の研究課題番号 |
18H06379 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 佐久大学 |
研究代表者 |
朴 相俊 佐久大学, 看護学部, 准教授 (30730642)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ストレスチェック / 集団分析 / 高ストレス者 / 主成分分析 / 類型化分布図 / 職場環境改善 / アクションプラン / 共起分析 / 働き盛り世代 / 集団データ分析 / 従業員参加型ワークショップ |
研究開始時の研究の概要 |
2014 年から50 名以上規模の事業場でストレスチェック制度の実施が義務化された。しかし、職場環境改善に最も貢献度が高いと考えられるストレスチェックデータの集団分析において、労働者のメンタルヘルス不調の予防及び職場環境改善に向けての適切なアクションプランが検討できているかについては十分な科学的根拠がない。本研究では、長野県所在の製造業大手N 社の協力を得て従業員の職業性ストレス調査結果を用い、事業場におけるストレス特徴の見える化作業に進む。また、社員参加型の職場環境改善グループワークを実施により職場の実情に応じた職場環境改善に向けての具体的なアクションプランを提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、長野県東御市に在所する製造業N社の2018年の職業性ストレスに関する実態調査から職場内間で見られるストレス特徴と実態、課題を検討した。全従業員1365名中、1,353名のデータが用いられ、項目分析、多重ロジスティック分析、主成分分析を実施した。結果、高ストレス状態の人が通常に比べ、仕事のストレス要因、心身のストレス反応においてストレスを訴える人の割合が高く、職場の対人関係(OR=9.58」と抑うつ感(OR=54.90)が高ストレス有無に最も有意な関係を示した。主成分分析では、各事業場・部課間の「仕事の自由度・職場環境」と「抑うつ感・疲労感・不安感」の分布の特性が把握できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス特性に基づいて全部課別を類型化できることは、事業所でストレス改善のための 支援事業を展開する上で支援対象部課の選定、支援内容の検討といった支援事業の方向性を考慮する上で活用できる貴重な情報であると考えられる。 また、管理監督者が社員と共同で職場環境改善、事業場の心の健康づくり支援を検討する際に各部課間のストレス状況を客観的に評価し、取り組みを進める上で寄与できる参考資料として期待される。
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