研究課題/領域番号 |
19K21462
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補助金の研究課題番号 |
18H06381 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
清水 三紀子 藤田医科大学, 保健衛生学部看護学科, 講師 (90402627)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 貧血 / 妊婦 / ヘモグロビン / 経皮的 / 非侵襲的 / 鉄摂取量 / 胎児発育不全 / 吸光度 / 妊娠 / 周産期管理 / 食行動 / 予防医学 / 予防 / ヘモグロビン量測定 / 非侵襲的診断 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠貧血は胎児発育不全のリスク因子であり予防が重要となる.そこで妊娠貧血の判断基準であるヘモグロビン値を非侵襲的に測定する機器Pronto-7(マシモジャパン社)で妊婦健診時に測定することが予防行動に繋がると考えた.しかし妊娠時期によりPronto-7測定値と血中ヘモグロビン値が乖離した.その為血液濃度を分析した結果,妊婦の約4割に特異的な相対拡散反射スペクトルを見出した.本研究では①特異的な相対拡散反射スペクトルの判断基準を確立してPronto-7のアルゴリズム補正式を導き,②補正式を用いたPronto-7で妊娠中の継続的測定をすることによる妊娠貧血予防行動の効果の明確化を目的とする.
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研究成果の概要 |
妊婦の血液濃度の特異的な相対拡散反射スペクトルによる経皮的ヘモグロビン測定機器Pronto-7(マシモジャパン社)のアルゴリズム補正式を作成する必要性は見出せなかった。しかし、サンプルサイズを増やした再検証が必要である。 自宅で身近に非侵襲的/経皮的ヘモグロビン値の測定ができる環境下で妊婦は1回/週以上測定していた。休みの日に測定することが多く、時間があるときに測定するという自主的な行動がみられ、貧血への意識が高められることが予測された。これより、産科外来に機器を設置することにより、待ち時間を利用して、妊婦が自ら測定をして貧血チェックするシステム構築が可能であると示唆し、今後の課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、先行研究を基に妊娠による血液の生理学的変化に着目して見出した特異的な相対拡散反射スペクトルを追究し、非侵襲的/経皮的ヘモグロビン測定機器Pronto-7(マシモジャパン社)のアルゴリズムの補正式の必要性はないという一定の成果を得た。 産科外来に非侵襲的/経皮的ヘモグロビン測定機器を設置し、待ち時間を利用して、妊婦が自ら測定をして貧血チェックすることによる貧血予防/改善システム構築の可能性が示唆された。このシステム構築は妊娠貧血による胎児発育不全の予防に繋がり、その社会的意義は大きい。
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