研究課題/領域番号 |
19K21466
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補助金の研究課題番号 |
18H06386 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉田 詩織 (千葉 詩織) 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60823391)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 遠隔看護システム / がん疼痛緩和 / 外来進行がん患者 / 進行がん / 進行がん患者 |
研究開始時の研究の概要 |
がん疼痛は、進行とともに複雑化しQOL低下の要因である。現在、わが国では医療改革による在宅療養が推進されており、疼痛緩和に有効な在宅療養を継続するための看護支援システムの開発が課題である。 本研究の目的は、外来通院治療中の進行がん患者を対象に、がん疼痛緩和に向けた新たな在宅看護支援としてセルフモニタリングと医療者のフォローアップ及び教育支援ツールからなる「がん疼痛セルフマネジメント遠隔看護システム」を開発し、その有効性を検討することである。
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研究成果の概要 |
2018年度は「がん疼痛セルフマネジメント遠隔看護システム」開発を行った。 2019年度はシステムの有効性検討として「フェーズ1 医療者及び患者によるシステム に対するユーザビリティ評価」を実施し、システムに対する「構成のわかりやすさ」および「内容の信頼性」においてよい評価を得た。そのシステムを利用し、2019年から現在まで「フェーズ2 進行がん患者のがん疼痛緩和に向けた 遠隔看護システムの効果検証:無作為化比較試験」「Phase3:RCTの介入群を対象とした遠隔看護システムに対するユーザビリティ評価」を実施している。COVID-19に伴い、一時研究中断を要しており、現在も調査継続している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外来通院にて在宅療養中の疼痛をもつ進行がん患者は、自己報告型の評価 Patient-Reported Outcome(e-PRO)を用いることで、セルフマネジメント能力の向上が見込まれる。さらに、疼痛高度の場合にアラートシステムにて早期発見されることで、在宅においても安心した療養が可能となる。本研究で開発したはelectronic PRO(e-PRO)であり、European Society for Medical Oncology(ESMO)においては癌診療においてePROを用いることが推奨された。未だ日本のがん診療におけるePROの知見は明らかではなく、研究成果の社会的意義は大きい。
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