研究課題/領域番号 |
19K21471
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補助金の研究課題番号 |
18H06392 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤田 貴子 九州大学, 医学研究院, 助教 (00822511)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 禁煙 / レセプトデータ / 健診 / ニコチン依存症 / 健診データ / 喫煙率 |
研究開始時の研究の概要 |
適切な禁煙支援を行うためには、再喫煙の要因を長期的に評価することが必要である。本研究では保険者が保有するレセプトデータ及び健診データを使用し、禁煙実施者約6千人を対象とし、①禁煙維持と所得・職種との関連、②禁煙維持と生活習慣の関連、③禁煙維持と禁煙治療の有無との関連を明らかにする。最終目標は、効果的な禁煙支援プログラムの構築のためのエビデンスに貢献することである。
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研究成果の概要 |
本研究では、中小企業の被用者を対象とした保険者のレセプトデータ及び健診データを使用して喫煙状況を評価し、職種による健康格差を明らかにした。また、禁煙維持と所得、職種、生活習慣、ニコチン依存症治療の有無との関連を評価したところ、所得、職種、生活習慣については有意差が認められなかったが、ニコチン依存症治療の有無については、有意差が認められた。実際に支払われた医療費から、ニコチン依存症治療で最もよく使われているバレニクリン酒石酸塩の費用対効果について分析したところ、費用効果が優れていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
禁煙を維持させる要因に関して、大規模データを用いた長期的な研究はこれまでに行われていなかった。職種による喫煙率の差が顕著であったことから、禁煙支援や受動喫煙防止対策のため、保険者や行政等が協力し、事業者への啓発を行う必要があることが示唆された。また、ニコチン依存症治療を受けた方がそれ以外の方法で禁煙した場合よりも、禁煙が維持できていることが本研究により明らかとなったことから、禁煙達成へ導くための効果的な方法を示すことができた。
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