研究課題/領域番号 |
19K21475
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補助金の研究課題番号 |
18H06396 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山上 優紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90823956)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サルコペニア / フレイル / 身体活動リズム / 疫学 / コホート研究 / サーカディアンリズム / 身体活動 |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニア・フレイルは加齢に伴う機能低下であり、これらを予防することは高齢化率が高い我が国において重要な課題である。近年、身体機能の向上に身体活動のリズムが関連すること分かってきたが、これまで日常生活の身体活動リズムを客観的測定しサルコペニア・フレイルとの関連を検討した大規模疫学研究は乏しい。 本研究では、60歳以上の男女480名を対象に、①日常生活の身体活動リズムをアクチグラフで客観的に測定し、②身体活動リズムとサルコペニア・フレイルとの関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究はコホート研究(平城京スタディ)において2016年から2018年に参加した65歳以上の高齢者1501名を対象に横断研究を行った。対象者の身体活動リズムをアクチグラフィーで客観的に測定し、身体活動リズムとサルコペニア・フレイルとの関連を検討した。対象者を75歳未満と75歳以上に層別した分析において、両方の層で身体活動リズムのAmplitude(振幅)が高い群では低い群に比べて歩行速度が速く、プレフレイルもしくはフレイルの割合が低下した。75歳以上の層ではMesor(平均)が高い群が歩行速度が速く、Robustness(リズムの頑健性)が高い群がプレフレイルもしくはフレイルの割合が多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体機能の低下を防ぎサルコペニア・フレイルを予防するためには、身体活動量や運動の内容だけでなく高齢者が実際に活動を行う時間帯や振幅などの身体活動リズムにも着目することが望ましいがこれまで検証されていなかった。本研究において大規模データを用いて高齢者の日常生活の身体活動リズムを検証したことは、学術的重要性が高いと考える。身体活動リズムの振幅や平均、リズムの頑健性などがサルコペニアやフレイル関連指標と関連するという結果から、サルコペニア・フレイル予防につながる具体的な身体活動を考案する上での重要な資料となり、社会的反響は大きいと考える。
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