研究課題/領域番号 |
19K21483
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補助金の研究課題番号 |
18H06404 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
砂川 耕作 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 助教 (60824844)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バリント症候群 / 電子機器 / 視空間障害 / 視空間ワーキングメモリ / インターフェイス / 注視分析 / 電子機器操作 / 視空間ワーキングメモリー / 代償手段 / 道具使用 / 注視 / 道具の操作 |
研究開始時の研究の概要 |
現代社会において、携帯電話やパソコン、銀行ATMなどの電子機器は必要不可欠であるが、高次脳機能障害者はこれらの機器を使いこなせず、生活に支障をきたすことがある。われわれの先行研究において、視空間障害を主症状とするバリント症候群症例は電子機器の数字入力操作の成績が低下することが明らかとなっている。バリント症候群症例の電子機器操作における、視空間ワーキングメモリーや注視の特性を実証的に検証することは視空間障害者に対する代償手段の開発につながるとともに、アルツハイマー型認知症の中でもバリント症候群と類似した症状を呈する後部皮質萎縮症の症例に対しても電子機器使用の促通につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はバリント症候群における視空間ワーキングメモリの低下といった特性に着目し、使いやすい電子機器操作を検討することである。先行研究では視空間ワーキングメモリが低下すると、位置関係の再現性が乏しくなると言われている。本研究の結果としては、バリント症候群を呈した症例において、非効率的な操作とインターフェイス上の位置関係が把握できないことの関連が明らかになった。そのため、視空間ワーキングメモリが低下した症例に対しては、位置関係を把握しやすい工夫や誘導、視覚情報量の調整等のインターフェイス上の改良が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会において、携帯電話やパソコン、銀行ATMなどの電子機器は必要不可欠になっている。そのため、これらの機器が使えなくなることが社会参加の制限につながるものと予測される。今回、高次脳機能障害の中でも視空間ワーキングメモリの低下に着目したが、この症状は認知症、MCIを呈した症例のみならず、高齢者でも低下すると言われている。本研究の結果では、視空間ワーキングメモリの低下と電子機器の操作性の低下における関連が明らかとなったため、視空間ワーキングメモリの低下に対する対応策を検討することが、電子機器の使用を通じて高齢者の社会参加につながるものと期待される。
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