研究課題/領域番号 |
19K21493
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補助金の研究課題番号 |
18H06416 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷口 匡史 京都大学, 医学研究科, 助教 (00827701)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 骨格筋変性 / 筋質低下 / 筋変性 / 歩行特性 / 身体活動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、変形性膝関節症(膝OA)患者を対象として骨格筋変性に影響する因子を解明することが目的である。特に、膝OA患者では、関節変形の進行とともに異常歩行を呈するため、この歩行様式が筋変性の進行に影響ているかを調査している。また、膝OA患者に限らず、高齢者の身体活動は筋変性と深く関係する。本研究では、活動量に加えて活動強度との関連を調査し、膝OA患者の身体活動と筋変性の進行について検討する。
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研究成果の概要 |
変形性膝関節症(膝OA)患者の大腿四頭筋における筋変性は、超音波画像診断装置より計測された内側広筋の筋輝度上昇、および生体電気インピーダンス法により算出された細胞内外液比の増加といった筋質低下によって特徴づけられることが明らかとなった。これらの指標は、膝OA患者における筋変性を検出する有用な臨床徴候であることが示唆された。また、膝OA患者の機能障害には、筋萎縮ではなく、細胞内外液比の増加(筋質低下)が関連することを明らかにした。しかし、歩行特性と骨格筋変性の縦断的変化の関連については、対象者数が限定的であったため、結論づけることができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症(膝OA)患者における大腿四頭筋の筋機能低下は、機能障害の悪化だけでなく、OA進行に影響する。そのため、筋機能低下の要因を探索することは、予防的・治療的観点から重要な課題であった。本研究の結果は、従来より膝OA患者の筋機能低下に関連するとされていた筋萎縮よりも筋質低下による影響が大きいことを明らかにした。また、この評価方法は、超音波画像診断装置や生体電気インピーダンス法によって非侵襲的かつ簡便に計測できる技術を活用した成果であり、臨床活用の普及に期待できるものである。
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