研究課題/領域番号 |
19K21497
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補助金の研究課題番号 |
18H06420 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
丸井 朱里 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (50824554)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 閉経女性 / 熱中症 / 体温調節 / エストラジオール / 体温 / イソフラボン / ゲニステイン / 女性 / 女性ホルモン |
研究開始時の研究の概要 |
女性は65歳以上で熱中症発症者が急増することが疫学データより報告されている。女性は50歳前後に女性ホルモンの一つであるエストラジオールの分泌量が低下して閉経を迎えることから、エストラジオールと暑さへの耐性は関連性があると考えられる。これまでに得られたエストラジオール欠乏ラットにおける暑熱下での体温上昇には、高い熱産生量が関与していると考えられた。本研究では『交感神経活動の亢進を抑制できれば、エストラジオール欠乏による暑熱下での体温上昇を抑制可能』という仮説を立て実験を行う。本研究をもとに、閉経女性の熱中症予防に向けた最適な運動、栄養処方の開発を行い、女性の健康寿命延伸に寄与する研究を目指す。
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研究成果の概要 |
エストラジオール欠乏ラットにおける耐暑能獲得に対して、運動トレーニングと栄養による処方に関しての実験を実施した。運動トレーニングについては、実施後の暑熱曝露に対して、卵巣摘出有無による暑熱下での体温上昇に差がみられなかった。栄養処方については、大豆イソフラボンの一種であるゲニステインに着目した。ゲニステイン摂取により、通常環境下における体温低下がみられた。また、暑熱環境下では、ゲニステイン摂取によりエストラジオール欠乏ラットにおける体温上昇の抑制傾向が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経女性の健康問題に関しては、骨粗鬆症に注目が集まり、体温調節異常に関する研究が遅れている。地球温暖化やヒートアイランド現象が進み、かつ日本女性の平均寿命が延伸している現代において、閉経後に暑熱環境に晒される期間が増え、その分熱中症リスクも高い。本研究は、閉経女性の高い熱中症リスクに対し、その対処法に着目している点で社会的意義が高い。
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