研究課題/領域番号 |
19K21498
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補助金の研究課題番号 |
18H06422 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良教育大学 (2020) 同志社女子大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
宮尾 夏姫 奈良教育大学, 保健体育講座, 特任准教授 (00715120)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 校内研修プログラム / 小学校 / 体育授業 / 授業改善 / 小学校体育科 / 校内研修 / 研修プログラム / 小学校教師 / 体育授業に関する知識 / 知識構成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,小学校において体育授業を苦手とする教師の体育授業改善に向けて提案した知識構成型校内研修プログラムの効果を検証し,教師の知識獲得プロセスを検討することである。とりわけ,体育授業の教授に関する知識の獲得に向けて,①社会構成主義の学習理論に基づき,②日々の授業実践の中で知識の構成・再構成を促すための,③校内の同僚性に着目して提案した知識構成型校内研修プログラムの効果を検証し,体育授業改善に対する効果を検討する。この目的を達成するために,2カ年計画で3つの研究課題に取り組み,教師の知識構成型校内研修モデルの提案を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では,小学校において体育授業を苦手とする教師の体育授業改善に向けて提案した知識構成型校内研修プログラムの効果を検証した。効果検証は,(1)校内研修プログラムに位置づける体育授業プログラムの効果,(2)提案した校内研修プログラムの教師の知識獲得に対する効果,並びに,(3)提案した校内研修プログラムの児童の学習成果保障に対する効果,の3点から行った。 その結果,次の成果が得られた。(1)体育授業プログラムによって児童の授業評価が有意に向上したこと,(2)教師の知識の理解及び授業中の実践に対する自己評価得点が有意に向上したこと,(3)研修プログラム前後に児童の授業評価が有意に向上したこと。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,小学校において体育授業を苦手とする教師の体育授業改善に向けた学びの機会として,校内研修プログラムを提案しその効果を検証した。第1に,体育授業プログラムを開発し,その効果を実証できたことは,体育授業を苦手とする教師,あるいは,専門的に指導法等を学んできていない教師が授業を実施する際の指導を支援する資料として活用することが可能であり,資料活用による体育授業改善の一助となると考えられる。 また,体育授業についての知識を学び授業の中での実践を通して理解する校内研修プログラムは,体育授業プログラムのない単元の実践においても授業成果に結びつく教師行動の変容に繋がることが期待できる。
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