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運動による抗うつ・抗不安効果における脂肪組織の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K21505
補助金の研究課題番号 18H06429 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関福岡大学

研究代表者

冨賀 裕貴  福岡大学, 公私立大学の部局等, ポスト・ドクター (50826394)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード運動 / 脂肪組織 / 海馬 / 不安 / うつ・不安 / うつ・不安行動 / 肥満
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,脂肪組織移植技術を用いて,うつ・不安調節における脂肪組織の役割を解明することである.具体的には,高脂肪食摂取あるいは運動トレーニングを実施したドナーマウスから摘出した脂肪組織を無処置のレシピエントマウスへ移植し,行動科学解析によるうつ・不安様行動の評価と,その分子メカニズムの解析を実施し,脂肪が心の健康に及ぼす影響を明らかにする.

研究成果の概要

運動が抗うつ・不安効果を有することはよく知られているが,その分子メカニズムについては不明な点が多く残されている.本研究では運動による脂肪組織の質的な変化が脳機能に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.11日間の走行運動は,マウス皮下白色脂肪組織のUCP1発現を増加させた.この運動脂肪組織を移植したマウスでは,偽手術群,非運動の皮下白色脂肪組織移植群と比べて,うつ・不安様行動の減少が認められた.これらの結果から,運動による脂肪組織の適応が脳機能の改善に寄与している可能性が示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

運動が全身に恩恵効果をもたらすことはよく知られているが,そのメカニズムについては不明な点が多く残されている.本研究は,運動による脂肪組織の適応が,脳機能に影響を及ぼすことを,脂肪組織移植法を用いて直接的に評価した.本研究結果は,運動誘発性の脂肪組織由来の液性因子が血中を介して脳に届くことで気分調節の役割を果たしていることを示唆している.将来的にこれらの成果は,血中の運動誘発性の脂肪組織由来液性因子分泌をバイオマーカーとした新たな運動療法プログラムの構築,あるいはこれをターゲットとした薬理療法につながると想定される.

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 内臓脂肪蓄積やエネルギー摂取量とうつ・不安行動調節因子である海馬神経型一酸化窒素合成酵素 (nNOS) 発現の関係2019

    • 著者名/発表者名
      冨賀裕貴, 吉村咲紀, 高橋佑莉, 羅成圭, 川中健太郎, 上原吉就, 田中宏暁, 檜垣靖樹
    • 学会等名
      第27回西日本肥満研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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