研究課題/領域番号 |
19K21512
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補助金の研究課題番号 |
18H06440 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
多々納 詩織 (福田フクダ) 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (50825198)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 妊娠期 / 成長期 / リン / FGF23 / klotho / エピゲノム / 慢性腎臓病 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の慢性腎臓病患者増加の背景の一つに、食事からのリン摂取の増加がある。しかしながら、妊娠期や成長期といったライフステージにおけるリン摂取の増加が、将来の慢性腎臓病発症に及ぼす影響は不明な点が多い。さらに、妊娠期における母親の栄養状態は新生児の代謝機構に影響を与えることが知られ、妊娠期の母体のリン摂取状態が将来の慢性腎臓病の発症や進展に寄与している可能性がある。そこで本研究では、胎児期から将来の慢性腎臓病発症を予防する新しい栄養管理法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
近年、リンの過剰摂取が問題視されている。本研究では、ライフステージごと、特に妊娠期におけるリンの過剰摂取が、新生児の発育や成長期のリン代謝に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、動物モデルを用いた検討を行った。その結果、妊娠期における過剰なリン摂取は新生児のリン代謝異常を引き起こすことが明らかとなった。さらに、母体のリン摂取状態の違いは、成長期の過剰なリン摂取時に引き起こされるリン代謝異常の程度に影響する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
適切なリン摂取は慢性腎臓病の進展予防や治療に重要であるが、リンの過剰摂取が危惧されている。近年、妊娠期における母親の栄養状態が新生児の代謝機構に影響を与え、将来の疾患発症リスクに関与するDOHaD仮説が提唱されており、妊娠期の母体のリン摂取状態が将来の慢性腎臓病の発症や進展に寄与している可能性がある。本研究で示唆された結果をもとに、妊娠期における適切なリン摂取管理を進めることで、胎児期から将来の慢性腎臓病発症予防をする新しい栄養管理法の確立が期待される。
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