研究課題/領域番号 |
19K21522
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補助金の研究課題番号 |
18H06452 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
三栖 翔吾 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 助教 (20824105)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歩行 / 人工膝関節全置換術 / 小型センサ / 加速度 / 妥当性 / 変形性膝関節症 / 評価 |
研究開始時の研究の概要 |
人工膝関節全置換術(TKA)は術後の機能障害が遷延しやすい整形外科的手術である。そのため高齢のTKA術後患者は、機能障害による生活機能低下によって介護予防の対象になりやすい。この悪循環を断ち切るためには術後リハビリテーションの進行を適切に捉える評価が重要である。TKA術後の患者ではリハビリテーションの成否が安定した歩行動作の獲得の有無によって決まるため、その評価に歩行動作を対象とすることは適している。そこで本研究の目的は安価で可搬性に優れる小型センサを用いてTKA術後患者の歩行動作を評価し、加速度由来の歩容指標の評価項目としての妥当性を検討することとする。
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研究成果の概要 |
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty: TKA)術後患者において、小型センサから得られる歩容指標のリハビリテーションアウトカムとしての妥当性を検証した。対象者(20名)には、小型センサを術側踵および第3腰椎レベルに装着し、通常速度にて15mの歩行路を歩行してもらった。算出された歩行指標の内、下肢の動きのばらつきを示す指標が術側膝伸展筋力、術後の疼痛と関連し、体幹運動の左右対称性の指標が日常生活動作機能と関連していた。本研究結果より、これらの指標がTKA術後患者のリハビリテーションアウトカムとして有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小型センサは、据え置き型の解析装置よりも安価で可搬性に優れるため臨床応用性が高い。本研究のサンプルサイズは小さいため結果を一般化するには注意が必要だが、小型センサから得られる歩行指標がTKA術後の臨床的なアウトカムと関連していたことは重要な知見である。 本研究結果は、リハビリテーション場面において小型センサによる客観的な歩行評価を推進することにつながる。データを蓄積していくことで、TKA術後患者の効果的なリハビリテーションについて科学的に検証し、根拠のあるリハビリテーションを提示できるようになる点で意義が高いと考える。
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