研究課題/領域番号 |
19K21523
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補助金の研究課題番号 |
18H06453 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 (2019) 畿央大学 (2018) |
研究代表者 |
今井 亮太 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 助教 (40823240)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 運動恐怖 / 術後痛 / 運動学的分析 / タッピング課題 / 運動の躊躇 / 術後患者 / タッピングタスク / 疼痛 / タッピング / タッピング動作 / 運動学的解析 / 急性疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
上肢術後患者を対象に,術後早期に示される痛みと心理的評価,運動機能検査などの各種アンケート評価に加えて,臨床現場で誰もが簡単に計測することができる手指タッピング運動を計測し客観的評価として定量化する.また,運動学的評価から得られた客観的データと痛みや運動の恐怖感との関連性と,さらに,術後1ヵ月の運動機能に与える影響を導き出すことで,手指タッピング運動を用いた質の高い新たな簡易評価システムを構築する.そして,慢性疼痛を発症させる要因を明らかにするとともに,慢性疼痛を発症させないための新たなリハビリテーションを構築する.
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研究成果の概要 |
上肢骨折術後患者は,痛みだけでなく運動障害や運動恐怖に悩まされている.こうした,運動障害や恐怖心は,紙面評価が一般的であり,運動学的分析はあまりされていない.そこで,上肢骨折術後患者を対象に,タッピング課題用いて,評価した.その結果,運動障害を有する患者は術後1日目に運動の躊躇時間が有意に延長し,術後7日目に有意に速度が低下していた.我々の運動学的解析を用いることで,簡易に運動恐怖を反映する運動障害を評価できる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動恐怖が運動障害に関与していることが明らかにされていたが,これらは紙面評価を用いるため,表出される運動と乖離が生じていた.そのため,運動恐怖は主観的評価だけでは.明確に捉えることができず,またリハビリテーションとして有効的な介入が実施できていない.我々が実施した運動学的分析を用いることで,運動恐怖が定量化された.つまり,早期より運動恐怖を示している患者を選別し,リハビリテーションを行え,術後痛患者の慢性化を予防できる可能性が示されてた.
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