研究課題/領域番号 |
19K21524
|
補助金の研究課題番号 |
18H06454 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
鬼塚 純玲 広島文化学園大学, 人間健康学部, 講師 (20827349)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 暑さ対策 / アイススラリー / 認知機能 / 脳活動 / ヴィジランス課題 |
研究開始時の研究の概要 |
アイススラリー(微細な氷と液体の混合物)摂取による身体冷却は,暑熱環境下での運動前の実施により運動能力を向上させることが多数報告されている.しかし,その背景にあるメカニズムはまだ十分に明らかにされていない.申請者はアイススラリーの摂取が非侵襲的に測定したヒトの脳温を低下させることを明らかにし,脳温の低下がメカニズムのひとつである可能性を示した.本研究では,新たに脳活動や認知機能に及ぼす影響を検討することで,脳温の低下がその後の運動中における中枢神経系の変化に及ぼす影響について明らかにする.
|
研究成果の概要 |
本研究ではアイススラリーの摂取が脳活動及び認知機能に及ぼす影響を明らかにすることを最終目的に,暑熱下(室温35℃,湿度50%)運動時に認知機能が低下するプロトコルを確立するための予備実験を実施した.最大酸素摂取量の55%の負荷で40分間の自転車運動中にヴィジランス課題(7分程度)を10分毎に実施した結果,運動前と比較して運動終了後に認知機能が低下することが明らかとなった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに暑熱環境下における運動時に認知機能が低下したことを報告する研究は多く存在しているが,それらの研究間では環境条件や運動形態などが一貫しておらず,実際の競技現場で見られるような認知課題を設定している研究も少ない.ヴィジランス課題は運動パフォーマンスに影響を及ぼす集中力が問われる課題であり,運動中に課題の成績が低下するプロトコルを確立することができれば,先行研究よりも競技現場に近い認知機能の低下を再現することができると期待される.本研究結果はその前段階となるものであり,暑熱ストレスと認知機能の関係に関する研究の進展に寄与できるものと考えられる.
|