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放射線影響評価のためのタグチメソッドを応用した新規リスク評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K21562
補助金の研究課題番号 18H06500 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 1101:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

神崎 訓枝  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 人形峠環境技術センター, 研究職 (70826510)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード低線量放射線 / 炎症 / 酸化ストレス / タグチメソッド / 放射線生体影響 / 放射線 / ラドン
研究開始時の研究の概要

従来の放射線リスク評価では,被ばく影響を評価し難い低線量域では,安全評価の簡便さから被ばく線量-影響を線形で表現し,防護・管理の観点からの議論が進められてきた。しかしながら,放射線を正しく理解するためには,その生物学的真実を定式化する必要がある。そこで,本研究では,品質を社会的損失で評価するタグチメソッド(品質工学)の概念を応用し,被ばく影響を健康損失として新たに定義して,放射線生体影響を評価する。

研究成果の概要

本研究では,被ばくによる有害効果だけでなく有益効果も含めた新規放射線リスク評価法の有用性について検討した。マウスを用いた動物実験と生化学分析により,炎症(LPS誘導)と被ばく(X線全身照射またはラドン吸入)の関係を分析した。タグチメソッド(品質工学)の概念を取り入れた評価から,炎症と低線量被ばくは交互作用があることがわかり,さらなるデータ収集と解析法の検討によって新規放射線リスク評価法が提案できる可能性が見出せた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

東京電力福島第一原発事故後,放射線の生体影響について非常に関心が高まったが,低線量放射線の生体影響についてはまだ明らかになっていないことが多く,専門家の間で議論が続いている。従来の統計学を用いた放射線のリスク評価では,低線量域では高線量被ばく調査から得た推定リスクの外挿になっている。我々の生活に密着する身近な低線量放射線について,生物学的真実を定式化した新規放射線リスク評価法の開発は学術的にも社会的にも意義があるものと言える。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Assessment of Radiation Effects Using Taguchi Method2019

    • 著者名/発表者名
      神崎 訓枝,迫田 晃弘,片岡 隆浩,石田 毅,田中 裕史,山岡 聖典
    • 学会等名
      The 65th Annual Meeting of the Radiation Research Society
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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