研究課題/領域番号 |
19K21566
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
高度科学技術社会の新局面
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三成 寿作 京都大学, iPS細胞研究所, 特定准教授 (60635332)
|
研究分担者 |
小門 穂 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (20706650)
木村 めぐみ 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (50711579)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 規律 / ELSI / ゲノム情報 / 規範 / 生命倫理 / ゲノム |
研究開始時の研究の概要 |
生命科学の発展は社会に恩恵だけでなく不利益をももたらし得る。最近では、植物や動物、人間を含め、生物の遺伝情報を容易に読み取れるため、このような遺伝情報をどのように取り扱っていくかが国際的に重要な論点となってきている。特に最近のゲノム編集技術やゲノム合成技術を用いることにより、様々な生物の遺伝情報を人為的に改変できるため、どのような改変をどのように認めていくかについて議論が必要になってきている。この研究では、最先端の生命科学の動向を調べつつ、社会的に求められる規範やルールのあり方について国際的な視点から検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究の主たる成果には、ゲノム研究に関する規律の発足や経緯について学術的に整理・考察したことが挙がる。具体的には、ゲノム研究の規律は、特殊かつ具体的な研究事業の推進において主要な理念や枠組み・骨格が形成される一方、同時期にゲノムやゲノム研究に関する基本的理念が整理・精査される形で、より一般的かつ具体的なゲノム指針が制定されたことが明らかとなった。またこの背景には、1990年に発足したヒトゲノム計画の推進、また1997年のユネスコ(国連教育科学文化機関)総会による「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」の採択等といった国際的な動向も深く関与していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先端生命科学や先端医科学といった領域における規律は、国内外の様々な要因により影響を受け、しばしば改正や統合が行われている状況にある。本研究では、このような規律のあり方を主軸として、規律の発足経緯や関連領域における動向等について分析・考察し、今後の規律の検討に資する基礎的知見を提示した。また本研究課題で対象にした行政指針と個人情報保護法との調整は、今後も検討が求められる重要な論点であるため、本研究の取り組みにはある程度の社会的意義があるものと考える。
|