研究課題/領域番号 |
19K21572
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
高度科学技術社会の新局面
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
服部 宏充 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50455581)
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研究分担者 |
新保 史生 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (20361355)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | マルチエージェントシミュレーション / 法推論 / 法情報学 / 法的推論 / 立法学 / 社会システムデザイン / ELSI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,AIが組み込まれた社会の最適な法制度を設計するために,マルチエージェントシミュレーション(MABS)に基づく立法支援技術を開発する.MABSによって,法の専門家が生成する法制度群を網羅的に検証し,新規立法を支援する技術を確立し『MABS立法学』と呼ぶ学問領域を創成する. 具体的に以下に取り組む:1)法制度に対して多様な態度をとり得るエージェントから成るMABS基盤の構築,2)新規立法による社会的効用の得失の衡量を行う法的評価機構の構築,3)複数のMABSを同時実行し最適な法制度を導出する最適法制度設計技術の開発,4)自律AIシステム制御のための法制度群の生成と最適法制度導出の検証.
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研究成果の概要 |
本研究では、様々な社会現象を模擬するマルチエージェントシミュレーションと、論理表現に基づく情報の取り扱いに適した論理型言語ベースのソフトウェアを接合させ、社会への新たな法や制度の導入の検証を簡易に行うための環境の確立を試みた。本環境では、法律やルールなど人の行動に関する制約情報を新たに加えその影響を調べる際、法律やルールを論理型言語の知識として挿入すればよく、シミュレータには極力変更を加えず、簡易な実装と実行が可能となる。本環境を用いることで、法規範による社会の制御方法の事前検証を容易に実施することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会システムや都市のより良い設計を考える際、物理的な環境整備だけでなく、法やルール(いわゆる法規範)によって人々を巧みに導き、社会や都市を良い状態に保つアプローチが考えられる。新たな法規範を作り上げるには、その社会・都市規模での影響を考慮する必要があり困難である。本研究では、シミュレーションならびに法推論に関する技術を組み合わせることで、人間だけでは困難な法規範の設計を効果的に支援する環境を構築した。
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