研究課題/領域番号 |
19K21575
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
庄司 憲明 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (70250800)
|
研究分担者 |
坪井 明人 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 非常勤講師 (00241646)
笹野 高嗣 東北大学, 歯学研究科, 名誉教授 (10125560)
西岡 貴志 東北大学, 歯学研究科, 講師 (50641875)
佐藤 しづ子 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60225274)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 苦味受容体 / 遺伝子多型 / 発がんリスク / 医療ビックデ-タ / 苦味受容体遺伝子 / 解毒酵素 / 医療ビッグデータ / 一塩基多型解析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ブロッコリーなどのアブラナ科植物に含まれるisothiocyanate類の摂取量低下およびそれらの肝臓解毒酵素の活性低下が消化器がんの発症と関連することが報告された。本研究では消化器がん患者と健常者を対象として苦味受容体遺伝子や解毒酵素遺伝子の一塩基多型(SNPs)解析をおこない、苦味感受性と解毒酵素活性による発がんリスクの関連性を明らかにする。さらにこの小規模スクリーニンの結果をもとに、東北メディカル・メガバンク計画の研究成果である医療ビックデータを活用し、食習慣に関連する遺伝素因(苦味受容体および解毒酵素の遺伝子多型)と環境因子(生活習慣等)との相互作用を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)のリファレンスパネル2000人規模のデータを利用して、苦味受容体の遺伝子多型と、BMI、飲料・食物の摂取頻度との関連性について解析した。マイナーアレルを持つ被験者は2047人中16人であり、AVI/AVV, AVI/AVV, AAI/PAV, AVI/PVV, AVI/AAIという5つの複合ハプロタイプであった。メジャーアレルであるAVI/AVI, AVI/PAV, PAV/PAVとBMIおよび食物の摂取頻度との連関では、3群において関連性は見られなかった。一方、お酒の嗜好性はAVI/AVI群で高い傾向が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会において、がんを含めた生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底により健康増進を図ることは重要な施策である。本研究では、TAS2R38の主たる3つの遺伝子型AVI/AVI, AVI/PAV, PAV/PAVの違いにより、アルコール摂取頻度が異なる傾向が示された。本研究成果は、発がんに対する先天的(食習慣関連遺伝子)および後天的(各種生活習慣:飲酒、喫煙、食事、睡眠、運動等)因子のリスク強度の予測、ひいてはテーラーメードの生活栄養管理による積極的介入の足がかりとなるもので、大きな社会的意義を有している。
|