研究課題/領域番号 |
19K21581
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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研究分担者 |
渡邊 裕美 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50325479)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | リピドミクス / 尿 / アルツハイマー病 / バイオマーカー / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
応募者らは、アルツハイマー病患者尿と対照尿における水溶性低分子代謝物質の比較メタボロミクス解析を行った。その結果、アルツハイマー病におけるリン脂質代謝の異常が尿に反映されている可能性が強く示唆された。アルツハイマー病の尿リピドミクス研究は現時点で報告されていないため、本応募研究では、アルツハイマー病患者尿と対照尿の脂質分析(リピドミクス)を行い、アルツハイマー病患者に特有の尿中脂質関連バイオマーカーの探索に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究ではアルツハイマー病患者18名、認知機正常高齢者18名の随時尿を用い尿中脂質分子種の網羅的解析を行った。これまでの研究で得ていた同じ尿検体を用いた水溶性低分子代謝物の網羅的解析結果と合わせて、アルツハイマー病患者に特有の尿中代謝物の変化を検討した。その結果グリセロール3リン酸分子とその下流に脂質代謝に関連する複数の分子種の減少とカフェインとその代謝物の減少が示唆された。本研究により尿中代謝物を用いたアルツハイマー病バイオマーカーの可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会において認知症はありふれた疾患である。アルツハイマー病は認知症の過半を占め、増加している。本研究では侵襲なく採取できる尿を用いたメタボロミクスにおいてアルツハイマー病患者尿と認知機能正常高齢者尿のメタボロームが異なっていることを示した。本研究で見出されたアルツハイマー病患者尿におけるglycerol-3-phosphateの減少とその関連代謝物の減少は、新たなアルツハイマー病のバイオマーカーの可能性を示唆する。
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