研究課題/領域番号 |
19K21586
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今井 啓雄 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 教授 (60314176)
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研究分担者 |
岩槻 健 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50332375)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 味覚 / 移植 |
研究開始時の研究の概要 |
味覚機能の低下は食欲の低下を生み、ひいては健康な生活を脅かすことになる。本プロジェクトでは、味覚機能の低下をいち早く検出すると共に、世界に先駆けて霊長類の味蕾や腸管の培養系を構築し、将来的な移植の可能性を探索するものである。味覚機能の低下検出については、味覚テストによる表現型と遺伝子型の乖離を指標に行う。味蕾や腸管の培養系については、「老化モデル」の培養系を作製しすることを試みると共に、移植可能かどうかも検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、主に(1)味覚機能の低下の検出による未病状態の検出の試みと(2)味蕾移植の可能性探索を行った。(1)については、様々な年代の被験者を対象に、苦味感覚の感度の観察と、苦味受容体遺伝子のハプロタイプの比較を行った結果、遺伝子型から予想されるよりも感度が低い個人がいることが分かった。予想に反して、年齢による感度の変化はそれほど大きくなかった。(2)については味蕾オルガノイドを作成することに成功し、ヌードマウスに移植することを試みたが、生着しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナ感染の際に味覚や嗅覚が減弱したように、感覚の感度を指標に未病状態を検出することができれば、早期の治療や医療費の削減に役立つ。今回健常者の場合は年齢と共に味覚が減弱するという現象が見られなかったため、もしかしたら年齢と共に味覚が減弱している場合は何らかの生理機能の変化がおこっているのかもしれない可能性が示唆された。
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